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祝賀会打ち合わせ、大阪の風景③ [アルバム]

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 今日は午前中、伊丹子ども日曜コースだった。八枚落ちから飛落ちまでの指導対局の手合いだ。後半にひとりづつ大盤で、模範対局をする。不思議なもので、みんなが見ていると、しっかり下手勝ちの手順が指せる。実際の指導対局では、コーチがないので、一手で崩れるケースが多いのだ。将棋は「普通の手」を指すことの大事さと、自滅する負け方が多いなあと思う。

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 子どもの指導をしていて、子ども達の何がわからないのか、何故わからないのか、探っていくと、教える側の怠慢を感じるのだ。

 帰宅するとき、道が混んでいて、5分のところを40分くらいかかった。さすがにゲンナリ気味だった。原因を推理すると、中山寺(観梅か?)に行く右折の道が混んでいて、いくら青信号でも右折できないので渋滞するよりないのだった。それなら右折をやめて左折で遠回りすればいいのにと思うが、今の世相は①間違えても直さない②自分の権利は譲らない③自分の目的がいちばんだ、なのである。大局観がないのだ。そうこうブツブツ思いながらようたく帰宅する。

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 5月3日の祝賀会の打ち合わせで、松下電工の栗尾さんと木村さんが来訪されていて、待っていてもらった。さっそく宝塚ガーデンフィルズの中にあるレストランに入るが、犬連れOKの店だった。休日のせいか人も犬も多くて、ここでも待たされて、やれやれだった。健康の店らしくて、そういう料理だった。

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 店を出てHIROに行く。ここでも当然ながら待たされる。きょうは何処に行っても人の群れである。大きなテーブル席だったが、祝賀会の打ち合わせをした。私と妻だけで考えるよりも、栗尾さんと木村さんの知恵を借りた方がスンナリのことが多い。私は気まぐれ気味な体質なので、エンジンがかからないと発車しないのだ。

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 昨年の反省点と、今年の課題と方針など話をする。毎年お願いしているので、阿吽の呼吸で(弟子と違って?)頼りがいがあるのだ。

 以前は大谷さんという頼もしい方が助っ人だったが、亡くなられてからは私が自分でやるようになった。大谷さんは私の師匠の南口繁一九段の教室の方で、ホテルの交渉や、祝賀会の運営など私があれこれ教わった。

 「あんた、こんなもん、サービスしなはれや、ええでっしゃろ」大阪弁でグイグイ押していくのだ。「森先生、何でも商売人のいうことを鵜呑みにしたらあきまへんで」「はあ、でもいいですわ、大谷さん」私はへっぴり腰で押しが弱い。

 口が悪くて押しが強そうでも、人情家で相手のこともきちんと思いやれる人だと次第にわかってきた。「森先生も何とかこなせるようになりましたなあ」あるときの祝賀会で誉められた。それ以来、一切口出しないが、必ず交渉の席には立ち会ってもらっていた。いるだけで安心するのだ。私の下手な交渉や運営に、後でいろいろ助言してもらった。

 大谷さんは「病気の宝庫ですわ」と苦笑されながら、体のあちこちが悪かったが、いつお見舞いにいっても「森先生、山﨑君やら弟子ががんばって楽しみですなあ。わしが森一門の応援団長ですわ」そういって最後まで喜んでくれたのだった・・私が祝賀会にこだわるのは、大谷さんの存在も大きいような気がする。

 私が祝賀会を開くのにめげていたときも「先生、人間はみえないところでも見てまっせ。いくら村山君や山﨑君が強くなったかて、森先生がやるから来てくれはるんでっせ」そう言って励ましてくれた。もちろん弟子が活躍しないと開けないのだが、そういうものじゃない、私は弟子のためだけにやっているわけでもない。また勿論私が偉そうに開いているわけでもない。人間、阿吽の呼吸が大事なのだ。きれいごとでなくて、みんなの支えで成りたっているものなのだ。いつもながらうまく説明できないが・・

 今年も叱咤激励の大谷さんの言葉を思い出すのだった。

 栗尾さんと木村さんを見送って、てん川に行くと、店が閉まっていた。今日はうどんの玉がもうないのだろうなあ・・近くの「源べえ」に行く。3日連続飲んでいるので、間違えてビールを注文しそうになった。寿司と串揚げチャンコ鍋など食べる。元気のいい料理の注文だなあと我ながら思う。

 心のどこかでくたびれ果ててるものもあるが、ひたすら日々の暮らしをこなしていくことが大事なのだろう。めげそうになる気持ちを、無理しないで消化していき、ひたすらわがままに生きていきたいものだ・・ 

☆大阪の風景③ 京阪西三荘

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 さりげなく出会う風景、フラリと歩くとまた違った出会いがある。2008,3,22


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コメント 2

尚武帝 なお

普通の手を指す難しさですか、そうですね。最近ようやくその意味がわかりかけています。自分から自滅する・・・これは以前よくありました。最近は手待ちをしたり、悪くない手を指して待つことが増えました。成長でしょうか。しかし受けを意識するあまり昔のような乱暴な強引さもなくなってきて、勝率は微妙ですね。アマチュアの場合は無理攻めでも間違ってくれる確率が高いですから。しかし棋力向上のためには通るべき道だと思って頑張ります。
by 尚武帝 なお (2008-03-25 00:36) 

モリノブ

尚武帝 なお様
 自滅して負ける、将棋ではいちばん多いパターンです。相手にも指させる(いい意味でも悪い意味でも?)ことが大事でしょうね。
 むり攻めが通るのは、気迫が勝るのと、相手が萎縮しているからですね。大切なのは気分の揺れでなくて、技術を磨くことだと思います。
by モリノブ (2008-03-27 11:11) 

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