つくしと桜と雨と晴れ [日記]
今日から4月である。と言っても私の生活には何ら変化がない。天気がいいので、遠出したくなった。ブログのアップもまあいいかで、出かけることにする。宝塚~能勢に出て(このコースは車も人も少ない)そこからは未定だ。ガソリンを入れる時、安くなっているかどうか確かめるのを忘れる・・在庫があるうちはまだ値下げしていないので149円だったみたいだ。
10時過ぎだったが、途中で妻の要望で早い(!)昼食にする。釣堀の見える大池レストランである。窓の外で桜の蕾をねらってか、名前の知らない小鳥が行ったり来たりでせわしない。春の気配である。私はうどんと丼の定食にした。
そこからいつものコースで能勢の173号線に出る。また車を走らせる。このあたりに来るのは久しぶりだ。冬の間は凍結するので無理なのだ。しばらくして食事の影響で眠くなり、居眠りパーキングで20分ほど寝る。自分のいびきで目が覚めた。
そこから瑞穂町に進める。とりあえず道の駅さらびきに向かう。このあたりから空が曇りだし、雨になった。また昨日と同じ気まぐれ天気か・・しばらく道の駅でウロウロした。少し雨が小止みになったので、173号線で綾部方面に行く。途中でロゴス神学校の看板が見えたので、行って見ることにした。(姜さんの家が近い)いつもと逆のコースでロゴス神学校に出た。姜さんの家も見えたのだが、今度連絡して来ようというこになって素通りする(すみません)
そこから車を走らせていると、3本の桜の樹が目に入り止める。小雨の中を桜の撮影と思っていると、つくしがいっぱい群生だ!しかも大きい!妻が車から飛び出して、急に殺気立つ。つくし採りになると、燃えてくるみたいだ。「こんな大きなつくしは見たことがない!しかも大きいのだと30センチもありそうだ」
黙々とつくし摘みに集中する。この集中力があれば(ルンルンに)世界に恐いものなしだろうなあ・・私は昨晩のつくしのはかま取りの光景が目に映り不安も・・2時間かかったからなあ。
結局、黙々と1時間・・昨日の3倍のつくしを採った。小雨の中、ルンルンがこんなに根性をだすのは見たことがない。すごい迫力だった。自分で言うのもヘンだが、私はつくしを見つけるのが素早い。車をゆっくり走らせながらでもカンで見つける。
次の場所でも、またつくしがあった。その内贅沢になって、小さいつくしは採らなくなった。まだ小雨はやまない。さすがに疲れた。
サア帰ろうか(つくしタイムで綾部に行く時間がなくなった)と思っていると、見事な桜が目に入った。ようやく雨が上がり、晴れ間がのぞく。桜を撮りながら、心地よい時間になる。私は写真を撮り出すと、ある独特の雰囲気を持つようになり、世間と絶する気持ちが強くなる。恍惚感だろうか?ファインダーの中に入るような心持になる。要するにうまく撮れないので(光が難しい)頭の中では空を飛ぶ心境、天に舞い上がる(危ないのだ)のである。
結局、家に帰ることにした。つくしと桜で堪能した一日だった。
4月になり、本来は新しい気持ちで日々の暮らしを迎えるのだが、背負っているものが、重いのでなくて、すっきりしないのが多すぎるようだ。年とともに自分の姿を狭く、小さくしていくのがいいように思える。日々人生の整理をしていくようなさみしい心境である。似たようなものをどこかで味わったことがある・・思い出せない。
物事が解決しなくて、悩んでうずくまって、自分の無力さ、非力さを思い知って、さあそれで、お前はどうする?地獄からのお迎えが来ていて、問われる。「ひとつだけこの世の名残に持っていくのを許してやるから、考えよ」私はうずくまって考えるが、困ってしまう。そこで夢から覚めた。
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