便利屋さん

　

　今日はひさしぶりの晴れで気持ちのいい天気だったが、相変わらず頭がボンヤリ気味である。ようやく自分の時間もできてきて、ブログの更新もできた。私はながら族なので、何かをしながらこなしていくのが得意である。

　今日は便利屋さんに依頼していたので、処分する不要なものを準備する。ソファー、古い布団、庭の自転車、犬のサークル、ラジカセなどいっぱいあった。あらかじめ見積もりの値段を聞いていたので、直ぐに処分を頼んだ。

　果たして自分にとって本当に必要なもの、残しておきたいものは何だろう？ありそうでない、無さそうであるものかもしれない。案外どうでもいいものばかりのような気もするのだ。自分にとって大事なものでも、他人によっては「こんなものいらない」ものが大半だろうか。年齢とともに、次第に身辺整理していく心境もわかる。

　ものをみな捨てられると、何か修行僧みたいだが、なかなか「空」の心境にはなれないだろうなあ。まずは「食う」ことに色気がありすぎるのだ・・勝負でギラギラしているのは、修羅につながるが、俗も多いだろう。私は「俗」４割で「無」への憧れが１割で、「迷」が５割だろうか。何だか一文字占いみたいだが。森信雄を表現するには「雑」がいちばん合っているようだ。俗、無、迷、雑、念だろうか。「念」は私の旗印のようなもので、執念でなくて雑念多しである。わけのわからない戯言でした。

　便利屋さんが帰って、つかの間の何もない空間を味わうのだった。

　その後で宝塚に出て、用事を済ます。ムシムシしてきて暑い一日だった。

　源さんのアップを撮ろうと髪の毛を上げてシャッターを切ったが、真っ黒だった。源さんは鋭いくちばしと、優しく大きな目が特徴なのだ。でも普段は見えない。その後で強く口ばしでつつかれてしまった。そして、また私の足元で（足に体を乗せている身をかがめてじっとしているのだった。少しでも動くと鳴きだして追いかけてくる。

　私は生まれ変わると、鳩になるのだろうなあ。それとも前生が鳩だったのか？

 

コメント 4

源さんのアップ、いいですね。鋭いくちばしと、優しく大きな目を撮るのは
さすがに大変そうですね。再び見れる日を、楽しみに待っています。
俗、無、迷、雑、念は、何か人生を端的に表現することばですね。
私は俗人なので、無の境地は難しそうで、喜・怒・哀・楽がすぐに顔に出ます。泰然自若は私のあこがれです。

by 宮ちゃん (2008-06-11 09:00) 

宮ちゃん様
　源さんの口ばしと眼はなかなか撮れません。髪の毛を手で払って撮るのですが、他の人だとさせないので一人二役は難しいです。
　喜怒哀楽が素直に感じ取れるのがいいですね。普段は泰然自若とはいきません・・小執他脅？でしょうか。こんな言葉はありませんが。
　私は「なすがまま」という言葉が好きです。流れに逆らわないで、なおかつ自分の生き様を通すような、なかなか難しいですが。
by モリノブ (2008-06-11 09:20) 

森先生は、特技の将棋と写真を活かせる環境、心配のない食事、おいしく味わえる健康、猛烈な仕事や作業の合間に、喫茶店などのほっと一息できる日常的な環境といった５つの条件が、森先生が独特の本能で選ばれた最適条件に思えます。自分は小欲知足が願望ですが、執着の癖は減らすのに時間がかかりそうです。資本主義社会が根本的に変われば別なんでしょうが。

by mura (2008-06-11 21:19) 

ｍｕｒａ様
　あまり考えたことがないのですが、人との争いを避ける、しがらみから遠ざかる、憎しみを捨てる、こだわりを減らす、怒りを胸に秘める、他人に期待しない、そんなことが脳裏にちらつきながら、私が心がけているのは、要するに我慢することと、息長く這いつくばることでしょうか。そんなことを考えながらいると、自然に写真や将棋や日々の暮らしを、ひたすら自分の歩幅で歩くよりないですね。
　資本主義社会からどんな社会になればいいのかわかりませんが、公平さややさしさは競争からは生まれないが、競争がないと堕落や慢心するのが人間なのでしょうね。
by モリノブ (2008-06-12 13:00)