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将棋教室 子どもへの期待 [将棋教室]

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今日の夕食は、私がバテ気味なので、てん川で「うな重と蕎麦盛り」セットにした。美味しかったが、少し足りなかったので、HIROでトーストも食べる。

 今日は午前中「子ども土曜コース」だった。私が指導をするのは何だか久し振りのような気がする。梅雨のさなかだが、みんな元気いっぱいにやってきた。有段者の試験指導対局は3名いたが、N準初段(森教室特有の有段者の準制度で、準初段の次に初段となる)が二枚落ちでクリアして昇級した。試験ではなかなか勝てなくて、(特に弟子だともっときつい)その原因である「終盤力」がつかないと昇級できないようだ。

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  子どもの中にはメキメキ上達する子も入れば、負けてばかりで低迷の子もいるが、肝心なのは、結果にのみ左右されないで、元気に将棋に向き合うことだろうか。但し家で少しでもコツコツと詰め将棋を解くなど地道なことに取り組んでいればの話だが・・

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 指導しながら考えるのは、私の場合はその子の弱点を知ることだ。そしてそれをどうすれば克服できるかを考えながら指導する。これが意外に難しい。ともすると、将棋の場合は特に、上手が下手をいじめて勝つようなことになりかねない。終盤の腕力でねじふせるからだ。それも仕方がないのだが、明日に望みを繋げるようなものがほしい。何がわかっていないのか?これを探るのが子ども教室のテーマでもある。

 強くならないのは教えるのがヘタかもしれない・・いつも根底にある疑問符である。実際にも思うようには、なかなか強くなってはくれない。強くさせるのだけが目的ではないが、子ども達には強くなってほしいのが私の本心である。今の子ども達は日常の限られた時間の中で、いろんなことに取り組まなくてはいけないので、集中力が分散する傾向にある。

 もっと静かに、内面の自分の時間を持ち、何かに取り組むことが必要な気がする。黙ってみつめる、そんなものが足りないのかなあ?言うは易しで子どもを持つ親の課題でもあるだろう。静かにたくましく・・将棋を通じてそうなってほしいが、子ども教室の賑やかさを思うと、夢のまた夢だろうか・・それでも子どもへの期待は持ち続けていたいものだなあと思う。将棋を通じていちばん身につけてほしいものは「たくましさ」かなあ。そして弱くても構わない、負けるな、また強くても決して威張るな、である。

 午後からは「土曜教室」だった。1時から5時まであっという間に過ぎる。私は最近はいつも教室が終わる頃にはフラフラ気味である。居残り組が5時を過ぎてからも将棋を指して帰る。いつもは阪上1級だが、今日は千田1級が指導係だった。

 明日は奨励会受験予定者研究会がある。ひとりひとりみていると、さすがに疑問符ばかりだが、徐々に自覚を持つようになっていくのだろうか?気持ちを持つことと、膚で感じて実践するのは別だ。将棋はいわゆる「泣き」が入らないとなかなか強くならないものだ。将棋の技術の勉強よりも、子どもであれ自分の人生をみつめる姿勢を持つような、背中に一本シンが通らないとだめみたいだ。

 それでも「子どもはいつか変わることもある」のだ。それを期待して、コツコツと見守るしかないのである。

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今日の源さん


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コメント 4

尚武帝 なお

うなぎがおいしそうです。名古屋で食べてきましたが^^
子供の弱点を把握してそれにたいして指導する。これって指導の基本でもありますが、出来ない方多いですよね。自分の好き嫌い(気分)で怒る(叱るではない)大人が多いのに嫌気がします。まあもういまさらの大人にそれをいっても変わらないでしょうから、子供に託すしかないですね。
by 尚武帝 なお (2008-06-22 16:56) 

ahiru

モリノブ先生、こんばんは。将棋教室、たいへんお疲れさまです。
こども達の弱点を把握する。それに対する方針を示す。
いずれも基本のように思いますが、
それを具体化することは、
きっと地味でしんどい工程なのかなと考えます。
そしてそのしんどい工程を、
いかにこども達が楽しんでやれるようにするか、
それもまた難しそうなテーマに思います。
いずれにしても、こども達が自ら楽しんで取組むということも必要です。
その意味で、なおさんの言われる「子供に託す」という局面も、
必要な気がします。
by ahiru (2008-06-22 23:41) 

モリノブ

尚武帝 なお様
 うなぎおいしかったです。私の食べ物の写真は最近特に美味しそうです?
 冴えない大人が多くて、見ざる言わざる聞かざるになりたくなることもあります。子どもに(弟子?)託したいですが、それも危ういでしょうね。今の時代には参りました・・
by モリノブ (2008-06-23 01:01) 

モリノブ

ahiru様
 今の子ども達が可愛そうに思うこともありますが、いつの時代も同じ様なことかもしれない気もします。自分が年を取って来ているいるせいなのでしょうね。
 子どもに(私の場合は弟子ですが)託すのは、目をつむってという言葉が前にありそうです?それでも棚を預けるしかないでしょうね。こんな時代になったのは「我々大人の責任です」故水津英夫さんの言葉がグサリときます。返す言葉がありません。
 子どもの眼差しを信じたいですね。
 
by モリノブ (2008-06-23 01:10) 

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