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子ども日曜コースA、B [将棋教室]

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 昨日(3月1日)は午前中、子ども日曜コースAだった。初めに同じ様に①姿勢を正しく②駒をきちんと並べる③子ども教室の2時間、おしゃべりしないで将棋に集中すること、の話をする。根気よく繰り返し唱えていくしかないようだ。

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 私の指導対局三面指しである。手ごたえとしては、以前よりもはるかに強くなっているが、終盤が甘いのが全体の特徴のようだ。将棋は序盤、中盤、終盤で駒の価値観が変わるのがややこしくて教えるのが難しい。頭でわかっているようでも、実際の生身の力が必要になるからだ。

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 初めから騒がしい面もあったので、正座して対局を待たせる。子どもはじっとするのが苦手だが、①勝負へのどん欲さ②しっかりした自分のペースを作る③冷静、客観性を持つ、ことによって割りと自然に慣れてくるものだ。(願望か?)

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K君の六枚落ち戦で上手に押され気味だが、ここからじっと我慢でチャンスがあったが、最後は下手完敗。中盤の駒組みに(上手に位いを取られ過ぎ)問題がありそうだ。

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I君の五枚落ち戦で、奇数の駒落ち(三枚、五枚、七枚落ち)は本に出ていないが、八枚落ちと六枚落ちではギャップがありすぎるのだ。本局は中盤以降に上手が完敗だったが、攻めきれず下手負け。意外に難しいのが「攻め」で、下手がきちんと攻めて勝つのはある意味で無理である。むしろ下手の心得としては「息長くじっくりと戦う」方針の方がいいようだ。

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八枚落ち戦で、駒落ちをやらない人からみると、下手が負けるはずがないのだが、ポイントは玉を寄せられるかどうかである。本局はS君の八枚落ちだが、この後は上手が入玉したが、ひとくちアドバイスで上手玉を詰ませた。下手勝ち。

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午後からは日曜コースBだった、今日は欠席が多くて静かと思ったが、そうでもなかった。

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N君の二枚落ち戦の終盤からで、この数手前に打った▲4八銀が悪手で、この局面ではきわどいながらも上手勝ちのようだ。やはり終盤の寄せ方が大きい。

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昇級試験指導対局のT君の角落ち戦である。これもきわどい終盤だが下手が足りないようだ。有利そうな局面から、寄せの確実さと難しい局面での最善手が(角落ちで)勝つには必要だ。

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六枚落ち、四枚落ちの中間が五枚落ちだが、端をうまく攻められて下手優勢の中盤だったが、寄せを間違えて上手勝ち。しかし駒落ちは序盤が大切で「勝ちモード」の戦いをしていくのが大事だ。手ごたえのあるN君の対局だった。

 

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 四枚落ちで前局と似たような戦形で、S君の玉が穴熊だが、これは得でない。むしろ早く端攻めに手をかけた方がよかった。このパターンは上手が楽である。下手の駒組みが勝ちモードに入っていない。

 子ども教室が終わり、阪神11R「阪急杯」を見る。4番ビービーガルダンと13番ローレルゲレイレが入り、連複を取った。もっとも最近は1R1000円のみで、勝ってもたいしたことがないが、でも馬券を買っていると楽しみがあるのだ。前回も勝っているのだが、競馬にツキを使うのはほどほどがいい?のである。あくまで弟子の将棋に運を使いたいものだ・・

 しかし力まないと馬券が当たるもので、額を増やして力み始めると痛い目にあう仕組みがギャンブルなのだろう。勝負事は勝つとエリート志向が強まるみたいだが、その瞬間に失うものも大きいと思う。やはり人生は痛い目にあったり、鍛え上げないとあかんようだ・・勝ち負けの世界の狭さだろうか。勝つことの大きな壁が人間を鍛えもするし、傲慢にもするものなのだろう・・常に心底から謙虚で真摯な精神でいるのは至難である。

 ふっと旅の仙人の水津さんが浮かんできた。自分の与えられた環境は自分で選んだ環境でもある。自分でやりくりするのが人生なのだろう、そう思う。


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