大石六段、澤田五段Ｃ級１組昇級！ ２，１２水曜日

★大石六段、澤田五段Ｃ級１組昇級！　２，１２水曜日

この目線は遠くを見ているようで、こちらを気にしている。

　なあにの表情だが、これが曲者である。

　朝から何度か出しているので、余裕である。

　レースのカーテンにぶら下がり

　この日はＣ級２組順位戦だった。この時期になると棋士にとっては自分の勝敗の出納帳？を見ながら頭を抱えたり、身が引き締まったり、（私の場合は常にあまりいいことはない）のはずである。

　今期のＣ級２組は弟子の奮闘で緊迫感がある・・師匠の思惑は常に最後まで昇級戦線で戦ってくれるのが願いである。なかなかそうはいかないが・・

　大石六段が早々と昇級を決めた。終盤の指し手があまりにも早いので心配になった？くらいである。それだけ充実しているのだろう‥おめでとう！

　大石六段はここ数年で着実に力をつけてきた。表面は静かな雰囲気だが、案外大胆で度胸のいいタイプのようである。持ち味の根を詰めた粘り思考？で崩れないのが良さである。これからも大きく飛躍してほしいと思う。

　深夜になって、難解な将棋を澤田五段が勝ち切った。観戦していてほとほとくたびれたが？それだけ本局に賭ける思いが伝わってきた。最後の即詰みは唖然とした。残り２分で読むのはすごいなあ‥

　大石六段同様に静かなたたずまいだが、秘めた負けん気は相当のものがあるはずだ。それを言葉でなくて将棋で意志や結果を出す、そういう姿勢に好感が持てる。勝負の結果に左右されず、全くぶれない針を持っているのも持ち味だ。このままの澤田流で？大きく伸びてほしいと思う。

　千田四段は痛恨の負けで無念だが、ひたすら将棋に向き合う姿勢は、純度が高くてこのまま突っ走ってほしいと思う。

　一門では増田六段勝ち、竹内四段負けの結果だった。弟子が多いと勝ち負けの波も激しくあって、喜怒哀楽が日々四季のようにやってくる。