雨降りの一日

 昨日はオフだったが、あいにくの雨模様で遠くには出かけられない。それでいつものように？ダイエーの木曜の市に行った。毎回主婦の買い物エネルギーを見ていると圧倒される。どうも根底にあるのは家計を支える柱ということと、食事などの暮らしの力？だろうか。

　これからは男性女性というワクでなくて、仕事だけでなくて、料理や家事もできないとダメな気がする･･私は腰が引けているのだが、それは甘いのだろうなあ･･そしてその背後にあるのは先行きの社会の現実、例えば雇用の厳しさだろうか･･

　今の社会は何かが根底から崩れているのに、それを分析して客観的な判断をする材料が少ない。つくづく情報は量でなくて質なのかもしれないと思う･･

　昨日は金太郎が少しやんちゃだった。ときどきあるのだが、自分の力を試そうとしているのが伝わってくる。動物は序列に関しては過敏である。たいていすきあらばで、下克上をねらっているのだ？そういった本能の部分があるのが健全である。しかしそういうときはけっこうきつく噛んでくるので、油断ならないのだ。

　金太郎を増長させないための手段を考える。なんだかある面では弟子と同じである？師匠がよろめいていると次第に力の比率が変わってくるのだ。まあそれが成長でもある。そうあってほしい、そうあらねば不安になる･･その半面、もう少し序列もないと、バランスは悪い気もする。タテ社会、ヨコ社会のどちらも必要なのだ。

　悪いことをして電気を消すと、金太郎はたいてい私の頭に乗ってくる。暗さが不安なので、一時的に身を寄せる感じである。怖い客人がいるとき（金太郎にとって）じっと私や妻の顔を観て救いを求めるのと似ている。しかしこの世で金太郎は私と妻しか頼るものがいない･･そう思うとしっかり相手してやらないといけないとも思うのだ･･

　金太郎の反応はほとんど人間と変わらないものがある。ときどき私と妻の会話を真似て、ひとり二役でしゃべっている。「アッソウ、〇〇ヤネエー。アッソウ、フーン、アソウヤナア」早口で会話のシーンを再現している。うかつなことは言えないのだ。

　電話のときもベルが鳴ると「ハーイ」で、終わりごろになると、タイミングよく「バイバーイ」としゃべっている。

　昼間は仕事をしながら、オッズパークで園田競馬の中継を観ていた。これは理想形だが、馬券が当たるのでなくてバチがあたるかもしれない。

　前半の二つのレースで馬連を取って、今日は楽な展開だったが、後半は微妙に食い違って外れた。結局少し負けになってしまった。勝負事は熱くなるとダメである。わかっていてもそうなるのが人情？なのだ。しかし現地に行くよりも、仕事もしながらというのが助かる？私のようにながら族の欲張り派にはネット競馬は必需になっているようだ。

　これで他のギャンブルもやると、ある種のプチ理想破滅パターンである。私の場合はそこまでのめりこめない覚めた面と、冷静でもないヨレヨレ理性はあるのだ。勝ち負けでなくて、勝負ののぼりくだり、波乱凡上（誤字ではありません）が好きなのだ。要するにバランスを崩してバランスを保つ精神である。（ほとんど言い訳だ）私の人生はその繰り返しかもしれない。

　どうも少し風邪気味のようである。次第に喉が痛くなってきている･･日々のうがいを軽視しているバチが当たったのだろう。あわててうがいを繰り返す･･

　暑さと寒さの天候の繰り返しと、我が身で精神的にも悩ましいことの反動があると、体調にも影響しているのかもしれない。いろいろなものを飲み干して、日々暮らすよりないのである。こういうときはあれこれ後悔するものだ･･

　もうこれからは毎日きちんとうがいをしよう･･きちんと仕事をしよう･･

　夜は「渡る世間は鬼ばかり」を見る。家族の問題はさまざまである。「幸福は同じ顔をしているが、不幸にはいろんな顔がある」こんな言葉があったと思う･･

　金太郎が噛んでいるのは壊れた加湿器の中の部品である。取り上げるとにらんできた。「キンタロウはイイコヤナ」なだめていさめるのだった。