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土日の日記 7月9日、10日梅雨明け [日記]

 土日の日記

☆土曜日の日記 7月9日

 土曜特訓、受験者研究会、奨励会例会

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 土曜日は「土曜特訓コース」で、その隣で「受験者研究会」があった。教室などの日の朝は金太郎を早めに出すのだが、この日は下を歩きながらあれこれあれこれ遊びを考えるのだった。

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 知らない間に大盤の入れ物を開けて、大盤の駒を取り出して噛んでいた。私にばれないように後を向いている。「金太郎だめだよ」駒を取り上げようとすると、駒を噛んで逃げようとした。 現行犯である。

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 金太郎をケージに戻そうとすると、こうやっていったんは逃げて様子を見ている。この辺は阿吽の呼吸である。電気を消して意思表示をして、「金太郎バイバイ」と言って捕まえて入れる。きちんと行動の意味を伝えるのがいいように思う。そうすると何回かして納得するのだ。

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 土曜特訓コースは平手二局を指すのだが、始めたころと比べるとはるかに序盤が良くなったと思う。駒落ちは指しこみなので私の方も遠慮しないで負かせる?そうこうやって何を考えているかと言うと、子ども達の上達への的確なアドバイスである。この的確かどうかがポイントだが、毎回考えながら指している・・そういうクセがついたようだ。

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 平手はうまいのに駒落はうまくない、駒落ちはうまいのに平手はもうひとつ・・いろんなタイプがあるが、駒落ちはどちらかいうと細かい戦い、平手はときにより荒い戦いになる。私の意見は両方が大事ということだ。いい勝負の内容が理想である。それで戦いの面白さを感じるのがいい。

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 大局的に見て微妙な形勢の将棋だ。私の方が厚みがあるので、相手がうまく攻めないと勝ってしまう・・私は四面指しなので重厚に指している。これも暮らしの知恵である?特訓は私の方もとっても勉強になる。

 平手の序盤で全く形にならないこともある。40手までの駒組みですでに不利になるケースだ。将棋を教える難しさのひとつがこれで「平手の序盤は互角に指すのがかなりけわしい」ものがある。

 ちょうどこの辺でデジカメの電池切れになってしまった。

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 受験者研究会は今は総当りリーグ戦で、ときどき棋譜を取っている。棋譜は正直なもので、よく分析すると問題点が見えてくる。その後どうするかである。犯罪心理捜査官?みたいな面も必要なのだ。「将棋はたいてい悪手で勝負が決まる」のである。悪手を指さないのは無理なので、悪手の度合いと悪手の内容を改善すること、将棋の上達法のひとつの考え方だが、表現が悪いがそんな気がする。

 夕方T君のご両親が挨拶に来られた。

 奨励会の結果報告の電話が入ってくる。例会は月2回なのだが、結果の重みは日々背負うものである。村山聖は3連勝がノルマで、2勝1敗でも暗い表情だった。1勝2敗のときは滅多になかったが、ふとんを被って寝込んでいた。三連敗は記憶がない。技術的に強かったわけでなくて、勝負への入れ込み方がすさまじいものがあった気がする。

 将棋の内容は苦戦が多かったが、終盤で逆転勝ちというよりも、負けなかった。負ける将棋を指さなかった・・勝ちに行くというよりも、とにかく負けないことに徹していたのかもしれない。将棋はメンタルな面が大きいのだが、精神力を鍛えるのでなくて、日々の生活の内容が問題の気がする。

 弟子を見ていると物足りなさを感じてしまうが、とにかく自分の将棋の内容を分析して、地道に向き合っていくしかないのである。その際に私が強く感じるのは、自分だけが強くなりたい、自分だけが勝ちたい、自分にとってプラスになることしかしない・・その心理になったときはまず伸びない気がする。そういう針はバランスよく真ん中に戻す作業が必要だ。

 理屈でなくて感じるものである。だから論理的には矛盾しているのだが、そう思う・・

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 棋譜調べ組が帰宅したので、H君のお父さんとロイヤルホストに行く。私にとっても気分転換だ。

 それから戻って、金太郎と少し遊ぶ。弟子が来たときは昼間も夜も、金太郎にとってはあまりうれしくなさそうだ。遊ぶ時間がすくなくなるからだ。「ケージから出してよ」そう言っている風に見えるが、家庭内暴力?の兆しの行動に出ることもある?手で餌を掴んで外に向けて投げるのだ。「ダメ」というとムキになるのが金太郎の性格だ。知らん振りして「金太郎はいい子やなあ、やめような」と諭すのだが効き目はない?

 何故か値段の高い方の餌を捨てるのだ・・?。でも考えてみると、金太郎に取って意思表示の手段は限られているのである。どんな不満があるのかわかってやらないとかわいそうな面もある。「そうやって甘やかすから・・」妻に言われる。私が関わるとみんな身勝手になりやすいのだろうか?

 明石屋万吉が役目とはいえ自分を暗殺しようとした人間に対しても、「自分が暗殺されないと相手も困るやろうけどなあ・・」子分が呆れるのだ。万吉の考え方は信じがたいことが多いのだが、そして万吉は度胸満点で私は臆病なのだが、そこのところの心理だけは少し似ているかもしれない。自分のこともそうだが、相手の立場を考えてしまう・・もっとも私の場合は興味を無くすると相手の存在が脳裏から消えてしまう・・これは特技なのか何なのかわからない。

 時代劇でバッサバッサ主人公が人を斬るシーンで、子どもの私は斬るヒーローでなくて、斬られる悪役を思い、斬られたら痛いやろうなあ、家族もいるのにかわいそうヤナア、そう思って観てしまうのである・・ひねた子どもだった。 

 「しょせん役人もやくざもそんなもんや」万吉が命がけで向き合うので人数が必要で、一緒にやってくれと話をして9割の子分も含めて頼んだ相手が家を出たときのセリフだ。相手をあてにせず、去っていっても恨みもしない・・そういうあたりが万吉の魅力である。

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 金太郎の正面顔が好きだ。金太郎の思いが?正直に出ている表情なのだ。

日曜日の日記 7月10日

☆伊丹コース、日曜コースA、B

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 日曜日は日程の都合上で、伊丹日曜コースと自宅での子ども日曜コースAが重なってしまった。私は伊丹日曜コースに行く。欠席もいたので10名出席だった。しかし人数が減っても途中から賑やかなのは変わらない?将棋の向き不向きは、盤面に集中できるかどうか、だろうか。もったいない・・

 但しこういとき全員に指導できるのがよさである?この日は初めに有段者の指導対局にした。

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 飛落ち戦でこの形は何となく上手のペースである。上手有利の展開だったが、K君に終盤で好手が出て逆転した。

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 これは下手ペースの展開だが、少し無理な仕掛けをして、上手が持ちこたえた。

 みんなけっこう手ごたえが出てきているのだが、課題はやはり終盤だ。玉に迫る感覚がやや薄いような気がする。

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 午前中は日曜コースAだったが、午後からは日曜コースBだった。こちらも欠席がいて少なかった。指導側が多いので、私は平手の指導に切り替えた。みんなまずまずの序盤から中盤だが、厳密にはスキだらけである。「平手は中盤までは互角をめざす」ことだ。

 夏は暑さで集中力が途絶えやすくて将棋には厳しい季節だが、だからこそ鍛えるにはいい季節でもある。

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 夕方、居残っていた石川初段と山口4級と、教室の手伝いだった阪上二段と坪井1級も帰った。研修会のY田君とY村君が来て、棋譜調べをする。

 それも終わって遅い夕食の後で金太郎を出す。うれしそうだった。

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 金太郎は誉めると、ある意味で?芸をこなすのだ。大見得を切る場合もある。けっこううれしがりなのだ。それが素直でいい。

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 遊び場でクネクネする。「あぶないよ」というと「キンチャンアブナイヨ」と答える。

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 壊れたものをオモチャにしてよく遊んだ。咥えては落としてまた持って上る。幼稚だなあと思うのだが、そういう素振りをするとすぐに気がつくのでまずい。自意識過剰な金太郎である。

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 下に落とす瞬間だ。「アレッ」自分で落としながらつぶやく。

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 よくわからないのだが、男の子のチャンバラごっこのようなものだろうか?ときどきギャオーと騒ぎ出す。夢中になっているのだ。

 しかし油断ならないのは、このオモチャを出しにして、パソコンのキーボードをねらっていたりする。

 週末が終るとほっとするが、忙しい割りに気持ちは浮かない・・いろいろ悩ましいことが多いのと、どこかやりきれなさもあるのである・・そういうものを胸に含んで、しっかり夏を乗り越えていきたいものだ・・

 


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