第10期怪童戦 [日記]
昨日は(8月21日日曜)朝早く起きて広島に向かう。「第10期村山聖杯、将棋怪童戦」に出席のためだ。電車の乗り継ぎは先日の湯原温泉、将棋合宿のときと同じコースである。
早朝の5時半に清荒神の駅に向かう。
JR宝塚駅から新大阪に行く。やや天気が悪い・・
家の前を過ぎる。車三台の右の間である。
新大阪から広島に向かう。今回は満員を想定して指定席を取っていた。同行の増田裕司六段と安用寺孝功六段も席は別々だが同じ列車に乗っている。
広島に着いて会場の「安芸府中生涯学習くすのきプラザ」に向かう。
村山聖九段のお父さんが控え室に挨拶に来られた。
控え室には山崎隆之七段、片上大輔六段、糸谷哲郎五段がすでに来ていた。関係者の方に挨拶して、隣の来賓室に行って、村山家のご両親に挨拶をする。それから開会式に向かった。
和多利義之会長(府中町長)仙田信吾副会長(中国放送常務取締役テレビ局長)の挨拶があって、その後で私の特別講演があった。
今年で10回になる怪童戦のお礼や聖の青春のこと、村山聖九段への私の思いを話した・・
控え室に戻る。ちょうどご両親と村山聖九段のお姉さんと子どもさんもおられたので、少しお話しをして記念撮影をする・・
小学生低学年の部、小学生高学年の部、中学生の部の会場を歩いた。下の会場で高校生の部がある。棋書コーナーでは「聖の青春」も積まれていた。
竹内雄悟三段の指導対局、竹内三段は第2期、3期の怪童である。この大会の卒業生だ?
糸谷五段の指導対局、静かな目線だが指し手は早く厳しい?NHK杯戦では連続準優勝だったが、この日のNHK杯では負けたようである。
安用寺六段は表情にも表れているがやさしい指導である。
山崎七段は少し眠たげだが?いつも丁寧な指導である。
増田六段は厳しい表情だが、手強い相手のようだ?
食事の後で、村山聖九段のお墓参りにいく。片上六段と一緒に村山聖九段のお兄さんに連れて行ってもらう。お墓参りは3年振りである・・いろいろ話したいことがあるが・・
駒形のお墓の裏には座右銘がある。お墓参りを終えて、少しほっとした。
会場に戻り、午後からは私も指導対局をした。三面指しでたっぷり指した。
級位戦(小学校低学年の部、高学年の部、中学校の部)と、怪童戦の予選が終わり、表彰だ。各クラスの優勝が決まり怪童戦の本戦が始まった。ここからがこの大会独特のシステムだ。
抽選で対戦が決まった。大中智哉(小学校低学年の部優勝)vs石井紀彦(中学生の部優勝)、そして森本才跳(小学校高学年の部優勝)vs川本哲也(高校生の部優勝)が行なわれ、決勝は石井君vs森本君になった。
中国新聞の記事より、村山聖九段
山崎四段誕生の記事のようだ。12年ぶりとある。
片上四段誕生の記事、まだ大学生だった。
糸谷四段誕生の記事、高校2年生だが初々しい?師匠も太鼓判とある。そうなのだ!もっともっと活躍してもらわないと困る・・
決勝は舞台上で対局だ。解説は増田六段と安用寺六段である。私も椅子に座ってじっくり観戦する。
将棋はやや一方的になったが、冷静な差し回しで森本才跳(小学校高学年の部優勝)が優勝した。石井紀彦(中学生の部優勝)はやや不出来だったが、決勝進出は立派だ。森本君は準決勝の苦戦の将棋をひっくり返しで逆転勝ちしたのが大きかった。
表彰式があって、怪童戦が終った。
村山家の皆さん、村山聖九段に似ている子もいる・・
打ち上げの店に行く前に、片上六段と一緒に故本多富治さんのお墓参りに行った。亡くなられてから8年になる・・懐かしさとさみしさがこみあげてくる・・でもいけてよかった。
打ち上げに出る。広島だから何といってもお好み焼きだ!堪能した。
帰りも増田六段、安用寺六段と同じのぞみに乗る。長くて短い一日だった・・
怪童戦の関係者のみなさん、お世話になりました。ありがとうございます。
土曜日の日記 8月20日 [日記]
土曜特訓コース、受験者研究会 8月20日
土曜日は(8月20日)土曜特訓コースだった。朝から将棋漬けである。
この日は受験者研究会でもあって、受験前の最終の研究会でもある。この夏も後半でいろんなことが形として結果になるが、毎年のことながら感慨深いものもある。いつまで続けられるかわからないが、気持ちと体力が続くかぎりと思っている・・
金太郎の特訓?コースである。
この形が五枚落ちの1筋攻めの難所だ?このへんの一手々々が勝敗に直結する。
六枚落ちの急所の局面だ。ここから1二飛、1五歩、2六角、同歩、1五飛が定跡だ。定跡を知って勝つのと、自力で勝つのは雲泥の差があるかもしれない。勝つなら定跡、強くなるなら自力だろうか?まあどちらでもよい。
これも六枚落ちで私はこちらを教えている。これで端を破れる。ここからきちんと勝つのが大きい。駒落ちは下手が攻めを間違えて負けるというよりも、受け間違えて負けることがほとんどだ。上手の方もきちんと本筋で指す指し方が問われるのだ・・
終って一息つく。
自分がエネルギーを注いで向き合ったものはどうしても結果が気になるが、もっと大切なのは体験であり思いだろうか・・思いを積み重ねて生まれるものが自分の財産になると思う。