土曜日の日記 2,25 [日記]
土曜日の日記 2月25日
一日遅れの日記になっているが、私のは写真が多いので見るのが大変らしい?のでまとめて書くのはしない方がいいみたいだ。
将棋教室の日は少しあせる。金太郎がご機嫌斜めでケージに戻らないと大変だからだ。わからないように戻すのがテクニックだ?
子ども達は出足が悪かったが、時間が迫ってくると多くなった。指導が千田三段で手合いが阪上二段で、私が総括に回った。危ない予感?がしたからだが・・
千田三段の指導
初めはこうやってきちんとできている。でも途中からおしゃべりが始まると雰囲気が崩れそうになる。集中力が緩慢になってくると、将棋の内容も荒っぽくなる・・我慢するのはこういうときなのだが、逆にいうと子ども達は欲がない?気もする。
いい勝負だ。
こちらも荒っぽいがいい勝負だ。こういう場合は「どさくさまぎれに詰ます」タイプが勝つ。やはり終盤の力が大きい。
後半は騒がしくなり、大盤解説の時もまとまらなくなってしまう?「静かに!」と怒鳴ってもなかなかである。こういいうときはこちらも真剣に叱るしかないが、重なってくるときついものがある。ある意味で修羅場だが、子ども達に鍛えられている面もあるのだろう?金太郎との格闘を思わせる雰囲気である‥
将棋は集中を欠くと極度に弱くなる。集中を高めるとひときわ強くなる。そういう要素があるので、みんなもっと欲を持って向き合ってほしいのだが・・
午後からは「土曜教室」だったが、指導が千田三段、阪上二段、佐和田二級と私がいたが、生徒が少なくて持て余し気味だったかもしれない?疲労困憊のときは私が二階で休むのだが、指したりないくらいなのでもったいなかった。
私は将棋を指すのはかなりな容量で平気なので、たいてい相手の方がへばることが多い。将棋を指すのが好きなタイプは大歓迎である。
土曜教室は指導対局が中心で、平手から駒落ちまでどれでもOKの教室だが、ほとんど宣伝はしたことがない。私はその分野が苦手なのである。きちんとした弟子の指導もあるのと、ぶつかり稽古の好きな方はどうぞ!見学も可です。貪欲に指したい人には合っている教室と思う?
夜はY君が宿泊だった。仕事の合間に早指しをする。受験者メンバーはほぼ毎週特訓しているが、将棋は強くなっていくほど、技術も心構えも基本や基礎の大切さを思う‥階段を一歩一歩上がったり下りたりが大事で、飛んだり跳ねたり屈んだりはだめなのだ・・堅実に次ぐ堅実さが大事だ。
いろんな分野で将棋とかかわっているが、大きな方針として持っているものがぐらつくとつらいものがある・・それでも自分にできるのは、目の前のことにきちんと向き合うことしかない、いつも噛みしめながらそう思っている。
私は執念深い方で、ウジウジはしないがメソメソした後はムキムク、ムラムク踏ん張って行くのは、子どもの頃からの習性である。蹴飛ばされても噛みついて離さない気持ちの悪さを持っている子どもだったのだ?でもそうしている間にいじめられたことも忘れてしまって、ひとり遊びに講じている・・
金曜、有段者研究会 [日記]
金曜日の日記 2月24日
金曜日(2月24日)は「有段者研究会」だった。もともと月に1回一門研究会を開いていたのだが、奨励会の例会が土曜日が多くて、翌日にするのはどうも効果が薄くなってしまうので、別の平日に開くことになった‥現役の中学、高校生や下の級の弟子が参加しにくいが、年齢的にも今が勝負どころの世代が中心になっている・・
今は少し前と比べても奨励会の壁が厚くて厳しい状況にあると思うが、何とか打開していってほしいものだ・・
自分の奨励会時代を振りかえると、今よりははるかにおおらかな時代だったので、劣等生の自分でも運よくチャンスが与えられたのだろう・・私はおそらく30回くらいは退会の危機があったと思う。修羅場をくぐり抜けたというよりも、大きな偶然とかろうじての幸運とかすかな一念・・だった気がする。自分の力だけでとは思ったことがない。
今の弟子よりもはるかに弱かったし、はるかに可能性も薄かった・・それを思うとどこかやりきれなさや、つらい気持ちと歯がゆい気持ち悔しい気持ちが混ざり合ったもどかしい気持ちになる。何とか結果を出してほしいものだ・・
妻の風邪が回復に向かってきて、とにかく外に出る。
閉塞感があるほど、花の咲くリアルな美しさに見とれる。
帰宅すると、金太郎へのプレゼントが送られてきていてうれしくなった‥
みんな遅い昼食の時間だったので、プレゼントの品で記念撮影をする。左から藤原新三段、西田三段、竹内三段、石川二段である。奇数だったのでまだ対局中の弟子もいる。
最近は金太郎の遊び道具も少しマンネリ化していたので、よかったな金太郎!
22時ころに有段者研究会が終わり、金太郎を部屋に出す。本来ならネンネの時間なのだが・・
元気いっぱい飛び回って、それから私のメガネをはずして遊んでいる。
今度は電気のスイッチを壊しにかかる。蓋をあけようとする。さすがに危ないので叱る。
今度は将棋盤をかじっている。叱るとムキになるので、気をそらさせる・
最後はいつもこうなる‥金太郎の爪がとがっていると痛いときもある。
金太郎と遊ぶのは癒しの時間なのだろう・・ただし油断をすると下剋上をねらっているのが動物の本能だ?また短気な金太郎はやや我慢心が薄い‥またけっこう知恵者なのである・