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奨励会試験三日目、奨励会例会 [日記]

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受験者に渡した「きんたくん」クッキー
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他のメガネでごまかそうとしても、見向きもしない。この眼鏡をねらっている。
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 ケージに戻る前にこのハンガーを全部落とすのが日課だ。

昨日は奨励会受験の二次試験と奨励会例会の日だった。二次試験に残った三名からの結果報告待ちだったが、午前中にT君から連絡があった。よかった。

午後になって待てども連絡がなくて、一局目負けはわかったが、二局目以降の報告待ちになった。今まで何度か関西将棋会館まで行ったこともあるが、基本的に弟子の戦っている場にいくのは苦手である。

 村山聖九段が王将戦の挑戦者のときも、対局場には一度も行ってない。晴れ姿だから応援に行かないのですか?と聞かれたが、断った。弟子に勝ってほしい気持ちが強いのだが、こういうときは私は割と執着が薄い‥戦う姿勢に関して関わっても、結果に関してはあまり関わらないほうがいい‥そういう偏屈な考えを持っている。

 昨晩は三名とも三連敗で落ちる夢を見て目が覚めたので、心して待とうと思ったが、現実は軟弱である。受験者には悪いが、悲観的にせめてひとりでもと思っていた。

 

 夕方前になって結果報告があり、二人とも二局目に勝ったのがわかった‥これでこの夏の仕事が何とかいい形で終わってほっとする。不合格になった子ども達は無念だが、この一年の奮闘をプラスにしてほしいと思う。

 奨励会の結果報告も入ってくる。今回は明暗が分かれたようだ。弟子が多いと全員の成績がよくなパターンはあっても、全員が勝つパターンはまずない。平均して勝ちパターンを願っているが、それも2,3割の印象である。毎回苦戦の傾向にあるが、年々壁が厚くなって競争が厳しくなっている印象である‥心して取り組まないといけない状況は、私のように自分のことはいい加減に向き合ってきた体験からすると厳しいなあというのが実感だ。

 私の場合は奨励会の頃からプロ意識の欠如を、大先輩の棋士から何度も叱咤された‥(激励はない?)呆れられたほどである。多分、自分にあるのは負け犬吠えつき貧乏人根性で、そういう点に関してはいざとなれば相打ちで噛みつく?武器はある(それしかない)

弟子を抱えているのは期待値を持って見ているからだが、現実値が厳しくとも期待値の方が多いのは、師匠としての常である。そう思っている。それが間違えていても、私の目線は変わらない‥そうも思っている。

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金太郎がリラックスすると、こんな風に人間と同じように寝転ぶ

 夜になって妻とマグドナルドで、ささやかな打ち上げをした‥また気持ちを切り替えてあれこれ取り組んでいかないといけない‥今は常に気持ちは軽くないが、むしろ重々しいが、元気でいるのはなにより幸せなことだ‥

 そろそろ姫路競馬に行きたいなあと思ってカレンダーを見ると、なかなか日がないのでゲンナリするが、また弟子の顔が浮かんでくる。負ける夢ばかり見るのがジャブでこたえる?

 今日は長い一日だった。


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