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大石四段来訪 [日記]

 

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 昨日は(12月10日月曜)オフで気分的にも午前中ゆっくりできた。

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 週末はなかなかゆっくりかまえないので、金太郎の相手をじっくりする。ところが長い時間だしていると、なぜか荒くなる・・でもこの日は久しぶりにハンガーを全部落とした。

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毛づくろいをしている。

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 下に降りて歩き回るのも好きらしい。自由を闊歩しているのかな?

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とうとう柄が割れてしまった眼鏡で遊んでいる。

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 ふすまも張り替えないといけないのだが、金太郎がいるので躊躇してしまう・・

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 11時に大石直嗣四段が来訪。11時25分くらいに家を出て、宝塚の「龍坊」の点心を食べに行く。予約していてよかったみたいで、すでに女性客で満員だった。

 点心セットにジャスミンティーを注文したが、私はここ最近、鼻が利かなくなってきつくないと匂わない‥

 大石四段とは久しぶりである。近況を聞きながら、でもネットで将棋を見ているのでしばらくの気がしない。今季は竜王戦の活躍を中心に結果を出してきている。コツコツだが負けん気の強さを秘めているのが頼もしい。

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 龍坊も来年の春にはなくなってしまう話を聞いているが、もったいない‥この界隈はもともと宝塚ファミリーランドがあった。動物園もあって憩いの場だったのだが、不況から様変わりしてしまった。

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 結婚式もあるらしい。なかなか似合う大石四段。

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 凍える寒さの中で記念撮影をする。その後で庭園を散策、手塚治虫館、昆陽池などいろいろ案はあったが、寒いのでおっくうになって、結局喫茶店に行くことになった。

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 中山寺にある喫茶「らんぷ」に行く。

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 喫茶店では妻や私の競馬の話を淡々と黙々と聞いてくれる、やさしい大石四段だった・・

 「棋士になって五年経ちます‥」大石君の話にもうそんなに経つのか‥それ以来、門下で新四段が生まれていないのか‥厳しい状況を思う。壁が厚くなって、叱る、激励する、心配する、ことよりも共鳴してしまうのが良くないのかもしれない‥

 成績表を見ると二段以下はもっと苦しい状況だ‥師匠として仕事ができていない結果だが、それがつらい‥頭を抱えてしまうが、弟子たちが自分で切り開いていくしかないのである。

 大石四段は奨励会に入って、教室の手伝いをして、修行して、棋士になって卒業のいいパターンを作ってくれた。棋士になった当初はかみ合ってなくて心配していたが、最近は大石四段らしさがにじみ出てきている将棋で、たくましい。まだ活躍の割に地味な存在だが、根の張る地道さは長い歳月で磨かれるものなので、もっともっと鍛えてほしい‥活躍してほしい。

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 スズメさんがザクロの樹に群がって騒がしいが、少しの音にも敏感でさっと散っていく。「スズメサン、オハヨウ、ハトーハトー」金太郎が声を掛けるが誰も相手にしれくれない‥

 大石四段を見送って、家に戻って昼寝をする。暖房の中では眠くなり、外に出て目が覚める‥冬は何もしないでも体力を消耗する。

 ネットで奨励会の成績表を眺めながら、なかなか勝てない、なかなか前に進まない、そんな状況の弟子の方がほとんどである‥ことを何度も確認する。厳しい状況に向き合っていくには、かなりな精神力が必要だ。

 村山九段が「将棋は心の強さが大切です」と言ったのは実感だろう‥村山君は奨励会の例会で二勝一敗のとき「まあまあやなあ」と言うと、きりっと向き直し「ダメです。負けたら死にたくなります」と「真顔で言われて驚いたことがある。

 棋士になってから「棋士は勝つのが仕事です」そう言って私の顔を見られて困ったことがあるが、「じゃあもっと仕事せんとあかんなあ」というしかなかった。きつい言葉は他人に対してではないのだが、ともすると攻撃的にみえるのだ‥内なる自分を叱咤していることがほとんどだった・・

 時代が移って環境も異なるので、それぞれ自分でもう少し向きあってほしいものだ。仲良しがよくない、仲間は距離感が大事だ。山奥にいて修行して、里に出てくる、そんな心がほしい‥仲間とつるまないでひとりで飯を食えないなら修行は無理だ、そう思う。ある時期は特にそうなのである。

 人に好かれても、人に好かれない方がいいのである。いい人と思われたらダメである。悪い人と思われたらもっとダメである。ではどうしたらいいのか‥そういうことを考えないで生きていくことか・・将棋盤を食べて暮らしていけばいいのだなあ‥と思う。

 弟子の負け 10倍堪える 師匠かな

 

 


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