聖の青春取材 個人指導 11、18火曜日 [日記]
☆聖の青春取材 個人指導 11、18火曜日
クロがいなくなって、金太郎がときどき「クロ!」と呼ぶので、わかっているのかなと思う。
午後は「聖の青春」の取材で大阪に出た。初めに「市山ハイツ跡」から大淀中学校に向かう。ここは内弟子の村山聖、山崎隆之の通った中学だ。ふたりとも学校から呼び出しを食らう?劣等生だったが・・存在感はたっぷりだった。
ふと猫に出会う。猫のいる街には必ずいい人がいる‥
これは「大淀ハイツ」である。
浦江公園に鳩がいた。ここから前田アパートにいくときは、たいてい何かが起きたときだった・・
他にはレンタルビデオを借りる道すがらだったので、自転車でもよく通った。村山君の部屋の電気はついていたり消えていたりだったが、無意識に見ていた気もする。
前田アパートの下で三谷工業の人がいて挨拶する。ちょうど部屋を開けて風を通していたようで「ご無沙汰してましたね。部屋に入りますか}」「はいお願いします」で入れることになった。
私が思っていたのと違う空間のような気がしたが、当時はマンガ本で埋まっていたからなあ‥
引っ越した時に本箱から出すのを手伝った記憶がある。
しばらく部屋の写真を撮らせてもらいながら、昔のことを思い出していた。
私が来るとき寝込んでいたことが多いのだが、なかなか部屋の中から返事がなくて「村山君、元気か!」シーン「返事がなくてもはいるぞ」シーン・・沈黙の時間があってガチャと扉があく。
「何かいるのか?」「はい、コンビニでお寿司とお水をお願いします」パジャマ姿で無精ヒゲを生やした村山聖は冬眠から起き出した動物のように、のっそり動いた。
いつも上っていた階段の方のドアを開けてもらった。この急な階段をゆったりまったり上っていた。
「朝にこの壁にもたれて突っ立ていてね。事情を訊くと将棋会館まで歩いていけなくて困っているようなので、車で連れて行ってあげました。戻ったのでどうだったと聞くと、谷川さんに負けましたと返事してました」
「今も村山さんの住んでいた前田アパートを訪ねてくる人もいますよ」
三谷工業の人にお礼を言って前田アパートを後にした。
公園から三谷工業さんと前田アパートが見える。
ライラックマンションを通ってシンフォニーホールに出た。
猫がいた。
鳩もいた。
過去に戻れるとしたら、どうしただろう‥私自身はあまり変わりない気もする。
関西将棋会館の裏の「雀庭」は今は空き家のようだ。
更級食堂は時間がなくて入らなかった。
何度かこういう風に福島,大淀界隈の散策をしてきたが、記憶が薄らいで物覚えもわるくなってきて、昔を懐かしむ年齢になると、もういちど遠くの目線でみつめなおしてみたい心情もあるようだ。
大阪駅の列車のデザイン・・世の中もうすこしゆったりした空間がほしいなあと思ったりしたが、たわごとでもある。(せかせかした自分が言うのもなんだが)
今は優れたものや元気なものが中心の世の中なのだろうなあ‥置いてきぼりを食っている実感の方が大切な気もしたりする。答えの出せない歯がゆさの日々の中で、今日はそういう一日だった.
村山聖のゆっくりした歩幅を思い出してきた・・少し見習おうかなあ。
クロの葬儀 詰小棋会 11、17月曜日 [日記]
☆クロの葬儀 詰小棋会 11、17月曜日
クロがいつものところにいないので、怪訝そうな金太郎
「クロハ?」「いないんだよ‥」
動物霊園に行く。チビもラッキーもトビオも眠っている・・
火葬を待つ間に、近くの清荒神にお参りすることにした。
最近は一願地蔵で「クロが苦しまないように‥」とお願いしてきた・・
ローソクの灯は命が燃えている様にも見える。
お寺の人に教えてもらった紅葉、晴れていたら鮮やかだっただろうなあ。
「落ちていたので水の中に置きました」
動物霊園に戻って待つ。待合室には「犬の十戒」「虹の橋」のことが書かれてある。
それからお骨拾い‥分骨してもらい霊園の共同墓地と庭のお墓にも‥「18歳ですと100歳に近いお歳ですね」
あっけないくらいの時間が過ぎ去った。時間を惜しみながら命を惜しむのは、出会いと別れの切なさだろうか。頭の中が真っ白になったようだ‥
午後は詰小棋会で大阪に出る。少し時間があったので近くを散策する。
道の向こうを観ている猫がいた。
鳩の群れがいた。仲間がいるのはいいことだ‥
詰小棋会は私にとっては頭を鍛える場?でもある。
夕方からは居酒屋に入る。ほろ酔い気分で詰将棋の話が楽しい。
いつもだと真っ先にクロの様子を見に行くのだが、そこにはもういない。
クロさようなら 11、16日曜日 [日記]
☆クロさようなら・・ 11、16日曜日
午前中は「日曜コースA」だった。高学年組が欠席が多かったようだ。
あまりほめられた形ではないが、下手の方の陣形は腕力勝負?
大駒2枚で玉を攻めると勝ちパターンになる。
攻めあぐねているかもしれない。8八歩、同銀、7五角、同銀、8五飛が大技だが・・気づけば有段者かな?
昼休みにクロを日向ぼっこさせた。まさかこの夜に亡くなるとは・・クロの瞳は何をみていたのかなあ‥
この日は太陽の日射しが少し弱かった。
午後は「日曜コースB」だった。少人数だが私が指導に回って、佐和田初段には研修会のIさんとF君とA君の指導をしてもらった。
4六同歩、同銀、4五歩、5五銀と進んだが、4五歩で4二飛がよい。下手の飛角がやや捌きにくい。
子ども達がいなくなって、金太郎の出番だ。
みかんをかじる金太郎。
この日の夜の22時45分にクロが逝った。22時くらいに肩で呼吸をし初めて、呼吸も次第に小さくなってきた。
「クロ、クロ!」と呼んだが、少しずつ眠るように、たまに肩で息をしたが、次第に静かになった‥
(ここまでがんばってきたから、もういいんだよ‥)心の中でそう言いながら妻と私で体をさすっていくうちに、息を引き取った‥
別れはつらいけど、それ以上にいっぱい楽しみをもらったから、別れを惜しんでも悲しむまい・・と思った。
まだ眠っているだけのように思えたが、クロは先に虹の橋にいったのだなあ‥
クロさようなら・・
土曜特訓コース 11、15 [日記]
☆土曜特訓コース11,15
午前中チャンピオン戦なのだが、特訓コースに変更した。
大駒落ちは大駒が働かないと下手が勝てなくなる。
こういう局面から「攻めの手段」を見つけるテクニックが必要になる。
pogのレガッタが出走して勝利。楽しみだ。
午後からも特訓コースだった。平手は「序盤から中盤の駒組みをきちんとしないと形勢が傾いてしまう」
上手の勝ちに見えるが、6六と、同金、同角で下手勝ちになる。「終盤で玉の逃げ道は大きな財産だ」
平手戦で力勝負となったが、「玉形の差」でこちらが有利だ。