今日は澤田新四段がご両親と挨拶に来られた。始めにチビが出迎えたそうだが、あいにくの曇りと思っていたら晴れてきた。お父さんは晴れ男だそうだ。

 昨日と同じTホテルに行く。昼食は別の店に予約していて入るがフランス料理の店らしい。あまり知らないのである?髪の毛の話題で笑顔の澤田新四段。

フォークやスプーンの順番が苦手で四苦八苦するのだ。先月までの奨励会三段リーグの激闘の最中は、よもやこんなに早くこういう日が来るとは夢にも思っていない。日々変遷である。

昼食の後は喫茶店に入る。昨日撮り忘れた天井の高い店である。今日は同窓会のメンバーらしき人が多かった。

 澤田君は7年前に私のところに入門して、奨励会試験を受けたが二度落ちている。師匠からしてもよもやの展開だがそれから研修会に入り、地道にコツコツ取り組み奨励会に入会した。当時は我が家に宿泊して研修会に通っていたが、手間のかからない子どもだった。仕草は「静」そのものだった。

 奨励会に入ってからは、イベントの手伝いや研究会で宝塚に出て来るくらいだったが、その淡々とこなすペースは変わりない。ご両親からのお話を聞いていても将棋ひとすじの日々なのが伝わってくる。ぶれないのがいい。神経質なくらいプロ意識をもって将棋を大事にしているのだろう。

 真面目だが、奥に秘めた激しさを持ち合わせているのが、澤田君らしい特徴である。流されそうでいてしっかりした自分の指針を持っているのが強みだ。

 身分証明書用の写真風になりがちだが、よく見ると表情が豊かだ。

 最善の表情を求めて?ポーズをとってもらう。今日は外が寒いので惜しいが早め切り上げることにした。

澤田新四段のいちばんよく見かける表情だ。

少し幼さをはらんだ目線だ

 17歳には見えない仕草だ。今日は学校の制服らしい。

 外国の風景みたいだ

 宝塚は歌劇の街だが、無頓着な澤田新四段

店の人に撮ってもらう。二枚ともややぶれているのはしょうがない。

 澤田君をこんなに深く鑑賞?したのは初めてだが、人やモノに無頓着で、人やモノに媚びたところがないことと、人やモノに真っ直ぐなところがいい。寄り道をしないで、このまま大きく伸びてほしい。