金太郎がでんぐり返ってお菓子を取ろうとしている。最近はいったんわがままに火がつくと、荒くなる。どうも長くケージから出ているとなるみたいだ。かと思う私の頭に乗って静かに座っていることもある。

 今朝は久し振りに家でのんびり過ごす。昼前にちょっとだけダイエーに行って買い物をした。午後はすこし昼寝をした。金太郎が出ていると仕事がはかどらないので、今年はリズムを作りなおしだ。

 

 このスタンプインクを取ってきて遊ぶのが好きみたいだが、中の黒いスタンプが付きそうで危ない。金太郎は毎日遊ぶ場所や方法を変えているみたいだ。

 どうも気が重いのは日々の世の中の暗い出来事もあるが、弟子のこともあるかもしれない。みんないいリズムに乗っていないことが多いので、気がかりなのである。重みがのしかかって来るようだが、特効薬はないのだ・・

 よく勘違いされるのだが、私は弟子を強くしようと思ったことはない。以前ある弟子に「師匠は自分の将棋が強くなるのを手助けしてくれる人です」といわれたとき「バカ!帰れ!」と怒鳴った。その考えは何かが違うのである。大切なものが抜けているのである。

 私は本来は瞬間沸かし機であって、冷静な面はほとんどない。たいていは我慢しているのである。100くらい叱るところをひとつに押えているようなものだ。いくら大きな声で叱っても、自己満足に終わると虚しいものがあるからだ。

 それよりも現実にどうすれば打開できるのかを考える。そしてたいていは無力感にさいなまれながら、弟子の顔をみているのだ・・もっと自分自身が真剣になってくれや・・そういいたくなるのをまた我慢する。

 同情しない、淡々と事実を観る、現実の打開策を練る、うまくいかない、この繰り返しだろうか。