今日は(1月21日金曜)児玉孝一七段との対局だった。棋王戦の予選で負け。図から(後手が私)A△3三桂▲3八金B△1三角▲2七金C△2四歩▲同歩△同飛▲1六歩△3二銀▲2六金△2三銀▲7九角△3四銀▲1五歩△同歩D▲2五歩△同桂E▲3六歩△5二金左▲3五歩F△3七歩▲3四歩△1七桂成▲同桂△3八歩成▲2五金△2八と▲2四金以下負け。

 児玉七段は奨励会入会が私と同期である。奨励会試験の相手でもあった。児玉七段は今期で最後になるので、これが私との対局も最後であるから感慨深い・・カニカニ銀を受けて立とうかなとも思ったが、やはり潰されそうで避けて陽動振り飛車である。

 図のA△3三桂が敗着かもしれない。△3二銀と柔らかく指すべきだった。相手が考えているときに▲3八金に気がついた。要するに私の角は△1三角しか使えなくて、そのときに棒金がぴったりなのだ。

 B△1三角では知らん顔して△4二銀から△5二金左もあったが、指しきれなかった。

 ▲2七金にC△2四歩でも動かないで△3二銀、また△4二銀もあるがいずれにしろ攻められえる展開になる。

 D▲2五歩=読んでいなかった。▲1四歩△3一角▲3六歩△5四歩の展開と思っていたので呆れる。駒がいっぱい利いているのでうっかりだ。

 E▲3六歩=▲1五金△2一飛▲2五金でも悪いと思っていた。

 F△3七歩=△4五銀で▲2五金なら△2七歩▲同飛△3七銀だが、▲4六歩△3七歩▲4七銀で悪いと思った。

 結果的に銀桂損のさばきになってしまったが、△3三桂からは悪い気がした。軽率な序盤で冴えない。

 東和男七段が写真を撮りに来てくれた・・やはり奨励会入会の同期である。歳月は待ってくれない・・「次の将棋もがんばってな」と言って感想を終えた。

 夕食は山口5級と一緒に「更科食堂」に行った。店の人が「あれ、先生、珍しいですね」村山聖はたいていいつも焼き魚定食だったが、私は出し巻き定食、山口君はトンカツ定食だった。あれから三十年近くになる・・また来ようかなと思った。