朝食の後で、大会が10時開始だったので、合間に街の散策に出かける。

 

 初めての街に一歩踏み出す感触がたまらない‥旅の快感だろうか。朝だったので出勤や散歩、いろんな暮らしの一端をかいま見る。旅をしながらの・・こういう連続の人生もいいものだろうなあ‥ただし何かを得れば何かを失うのは世の常である。

 クラクフの街を早起きして散策する。教会が多いのでこういう風景も不思議でない。

 地図を片手に散策だが、街並みを見ながら進むと次第に場所が分からなくなってくる。それにしてもきれいな街だ。

大きな教会があると地図で確認できるが、ついつい見とれてしまう。

 路面電車が交錯しているところは、街のはずれの角になる。電車は切符を買って乗るのだが、少しややこしいらしい。結局乗らなかった。

 夏休みか?早朝のせいもあって、子どもをあまり見かけなかった。

 電車やバスの乗り降りの人の姿で、街の雰囲気が伝わってくる。じっと立っていると面白い。

 このあたりで、自分がどこにいるのか不明・・道行く人に地図を見せて教えてもらう。

ホテルの近くで見かけた‥と思った。空想が広がる彫刻だ。

 この日は午前中は団体戦だった。対局の合間に指導対局だが、ほとんどが選手なので相手をするのが難しいのが残念だった。

 将棋盤はポーランドで製作したものらしい(帰りにおみやげでもらった)チェスクロックも独特のもので使用法がわかりにくかった。でも小さいので使いやすそうだった。30分で切れ40秒のルールだった(と思う)

左がドイツチームのようだ。

 ポーランドチームもいた。今見るとどこの国のチームか少しわかってきた・・

 団体戦の結果発表 優勝がドイツチームで2位、3位は日本チームだった。ポイント制の内容はよくわからなかったが、この表もチェスのシステムを利用しているそうだ。

 午後からはChess、Dobutsu、XIangqiSyogiのフリータイムだった。これはKyoto将棋なるものらしいが、面白かった。夕方まで対戦する。翌日に大会があるのでトレーニングも兼ねているようだ。

 夕方からは早指し戦で8回戦まである。しかし食事タイムがない?終わったのは21時すぎだった・・選手が食事しないので、同歩しかないのだ?

 街に出かけるが、乗ったのは観光車らしい。行き先は寿司店と聞いていたが、市内を巡回。次第に雨になって寒くなった‥そうすると車にビニールをかけてチャックをして閉じる。そして観光案内をしてくれるのだが、言葉がわからない・・

 夜の街は歴史をさかのぼったような、ムードのある雰囲気だった。酒場が多い石畳ではモジリアーニの「モンパルナスの灯」の世界だった?

 旧市街の中心にある中央広場の夜の風景

普段の暮らしと別の世界が広がっている・・

 他の国の選手達は別のテーブルで寿司を食べている。テーブルを回って、挨拶しながら金太郎の写真を配る・・まあいいのだろう?

 異国での将棋三昧のめまぐるしい一日だった。