土曜日の日記 8月4日

 土曜特訓、受験者特訓 花火大会

 土曜日は「土曜特訓コース」だった。夏休みで少なくて三面指しでよかった。午後からは二回目はなしで、少しゆったりできた。どことなく疲れ気味なのは、夏バテもあるが気持ちの問題も大きいようである。

 この日の受験者特訓は坪井1級に依頼した。この前の奨励会で退会が決まったのだが、何よりも無念なのは本人だろう‥何度かのチャンスを逃したのが痛かった・・でも大阪に出てきて、不安と心配を吹っ切ってくれて、みのりはあったと思う。

 別の人生も大きな選択である。大切なのはこれからの日々だ・・しっかり踏みしめていってほしい。

 

 ちょうど宝塚の花火大会があったので、一緒に見に行くことにした。

 さみしい花火大会だったが、よけいにきれいだった・・弟子を持つのはある意味で腹をくくっていないと、大きな犠牲を伴うものでもある・・自分の中でも常に自分に問うているのだが、そのときのそのときの最善を考えて進めているので、結果を受け入れるしかない。

 情が移るのはマイナスもあるが、客観視しないといけないが、今回は私もつらいものがあった‥勝負の世界の余韻みたいなものはしょうがない・・

日曜日の日記 8月5日

伊丹コース 受験者特訓

 午前中は「伊丹日曜コース」だった。夏休みなので少ないが、見学が二名いた。

 角落ち戦で、ここから2五桂とされて唖然である。上手負けだ。同桂は4六角から3七銀がある。

 四枚落ち戦で、ここから3五歩で上手負け。決められるとうれしい?のが指導だ?

 夕方に野間五段が来訪。U君の状況視察も兼ねているようだ。野間五段は私の弟弟子で、奨励会に入ってから(当時の関西本部は阿倍野区北畠にあった)大阪の阿倍野のアパートに住んでいた。とっても素直でかわいい少年だった。よくマッサージしてもらった?今も頼れる弟弟子である。

 数年前まで正月の家族旅行や、夏の中国への旅も毎回同行してもらっていた。ボディーガードも兼ねているのだが、堅実整頓の性格なので、森家の雑然の中でよく耐え抜いている?と思う。

 食事の時も我が家はせっかちに早く終えてしまうのだが、野間五段はゆったりペースでそこからが勝負である?そうやって最後に整理していく・・仕事の堅実さと同じなのだ。早くて雑な私にはとっても助かる。

 月曜日の日記 8月6日

受験者特訓、奨励会例会

 この日は受験者のほぼ全員がそろい、受験日に向かって最終の特訓の日々となる。厳しい状況は変わりないが、こういった日々を通じて何かをつかんでほしいのだ。

  途中でバテ気味で、寝転ぶ。混沌とした頭になっている。

 夕方、受験者特訓が終わってからトビオをT動物病院に連れて行く。診察時間を少し過ぎてしまっていたが、見てもらう。数日前から下痢が治らなくて、クロも似たような症状になってしまったのである。トビオもクロも16歳になる高齢犬なので心配もあった。

 2年前に体力が衰えて駄目かなあと思った時期があったが、餌を変えてから元気になっていた。もともと食欲は旺盛なのである。弱っても食べる‥目が見えなくなっても食べ物は気づく、まだまだ元気でいてほしい‥

 注射を打ってもらって、薬をもらった。

 奨励会の結果報告の留守番電話がいっぱいあったが、どうも成績はもうひとつである。悩ましい日々だが、何とか打開していってほしいものだ。