土曜日は教室があるので金太郎も早めにだすのだが、最後のハンガー遊びを終えるまでに戻すと機嫌が悪い。だからあせりながらも待つ。そうすると心なしかいつもよりも早い気がした。金太郎は案外繊細で過敏な面もあるのだ・・

 午前中は土曜コースだったが、いつもよりも少なめだった。8月、9月、10月と日によって出席者が変動がある。少ない方がのんびりできるのだが、対戦が偏る弱点も出てくる。どちらにしてもその状況で最善を尽くすのがいいようだ。

 この日は三段リーグの開幕でもあったので、指導は私がやって、補佐が高井6級だった。手合いが阪上二段。

 久しぶりのメインの指導だが、子ども達が全体に手ごたえが薄くて、あれれだった。やはり夏休みや学校のイベントの多い時期はじっくり取り組めないのはしょうがないみたいだ。

 将棋は日々コツコツ詰将棋に取り組む姿勢があるかどうかが、棋力アップするかどうかの分かれ道かもしれない。

 ここから4七歩、同銀、同銀成、同金直、7九角成で銀を手持ちで角が成れて成功であるが、後が攻め切れなかった。「急いで攻め切って勝つのでなくて、確実に攻めることを心がける」のがよい。

 6七桂、8四銀(?)5五歩と進む。8四銀は大悪手。ここから突破しようとする気持ちもわかるが、「中盤から終盤に気持ちと感覚を切り替える」ことが大事で、8四銀では3五歩、同歩、2四銀と玉の方に手が行きたい。

 

 午後からは「土曜教室」で久しぶりの四面指しだったが、今のメンバーは手ごわいのできつい?やはり中盤から終盤にかけての攻防が急所だが、「大局観」が大事になってくる。

 三段リーグが開幕だが、夕方になってもなかなか連絡がなくてやきもきする・・

 ようやく結果報告の電話が入って、2-0、1-1、1-1、0-2の成績順にかかってきた。出だしが大事なのでやや無念だが、一喜一憂しておられないのが三段リーグである。常に隙を無くして、常に一局の将棋を大事にして、常にあきらめないで粘り強く取り組むしかないのである。

 三段リーグの成績は師匠の骨身に沁みるのだが、みんなそれなりに精一杯取り組んでいるので意見することはないが、気持ちとしては「一人で孤独に戦うこと」に専念してほしいとは思う‥

  金太郎はこうやって布遊びも好きだ。私が金太郎を風呂敷に包むようにする。