今日は午前中、伊丹子どもコースだった。夏の暑さから冬に逆戻りしたような天候だった。どうなっているのだろう?

 昨日もそうだったが、将棋教室の子ども達は5月の連休を挟むと、開放感のせいで集中力に欠けるのか、明らかに将棋の棋力が落ちているようだ。平常なリズムに戻るのに、しばらくかかるのかもしれない。

 今日は根気よく、集中しない子を観察していたが、要は将棋が上達しないことが原因であるように思う。表情には出さないが、少々ワイワイ騒いでごまかしても、本音は強くなりたいのである。でもなかなか強くなれないのである。

 ムダかもしれないが、ていねいにしつこく繰り返し教える。習い事や芸事は繰り返し繰り返し練習して、身につけるしかないのだろう。遅い早いはあっても、コツコツやっている者が、やはり強いのだ。将棋は念仏かなあ?根気であり、しつこさだ。しつこく取り組むことだ。苔の一念岩をも通す、いい言葉である。見習いたい。

 午後からは「飛び駒会」で今日で100回目だった。記念のときなのだが、祝賀会やあれこれで、ちっとも告知しなかったのと、まあいいかの精神で迎えてしまった。人数が多いのにこしたことはないがそれよりもいい人に来てもらっているのが、何よりもうれしいことだ。人数が多くなって揉め事が?ふえるよりも、自分のペースでやれる方がいい、いつのまにか仕事も何も、すべてそんな考えに変わりつつある。

 バチが当たるかもしれないが、私は仕事は好きだが嫌いである。この矛盾した言葉が本音である。そうも言っていられない状況もあるが、少々呑気でも、一応身を賭して日々を暮らしているつもりなのだ。教えようとしても教えられない、諭そうとしても諭せない、突き放そうとしても突き放しきれない、自分の心の中で矛盾した言葉や矛盾した考えがいっぱい浮かんでくる。理屈でわかるくらいなら苦労せんわい!そう思ってしまうことが多い。

 少し前に酔っ払ってからまれたとき、「森さんはいい加減だ、以前あんな風に言っていたのに、今は正反対だ」と言われて反論しなかったが、当たり前である。考えなどコロコロ変わる。でも私という人間が変わるわけでない!そう言いたかったが、無為徒労なのでやめにした。変わることと変わらないことの説明をしてもしょうがないのだ。

 これをご都合主義と取るか、柔軟さ、自由奔放さと取るか(そんないいものじゃないが)それは人と人の信頼関係なのだ。もともと価値観が異なると、平行線を走るのだ。かみ合わないズレや区別や差を眺めてもしょうがない。マイナス思考はマイナス志向でもあるからだ。

 むしろ、それでも一部の妥協点や、かすかな同意を探した方が、時間の無駄にならない。わたしはそう思う。かりに怨念が積もり積もっていたとしても、かすかなれど、プラス思考のプラス志向でいきたい。この考えは相手を許してばかりなので、舐められてしまうのだが、それもしょうがない。大事なことは、大局観なのである。全体の流れなのであると思う。

  大きく横道に逸れたが、飛び駒会100回記念のささやかなイベントをこなした。

①大盤解説(前回の棋譜解説)

②席上対局1 ○西田拓也三段vs●平石佳之(飛び駒会Gチャンピオン)

③席上対局2 ○阪上善隆1級に挑戦 10秒将棋=●M君が挑戦した。

④100回記念トーナメント            優勝 平石佳之 

                        敗者戦優勝 前田彰久

⑤指導対局

⑥懇親会(時間がなくてティータイムだけになった)

⑦ささやかな抽選会

飛び駒会100回記念は無事終了した。10年以上も続いたのがうれしい。

 そして妻から連絡があり、G1の「NHKマイルカップ」はまたも負けだったようだ・・どこまで続くぬかるみぞ?でもいいのだ、その分は何か他でいいことがあるものなのだ!そう信じよう。明日からようやく休みだ!