今日は「ピピアめふ将棋入門教室」だった。午前中は10:00~12:00で、午後は13:30~15:30の2回開く。どちらも40名の満席で、ありがたい盛況ぶりだった。

 初めに「駒の動かし方のわからない人」に手をあげてもらうと、半分くらいで、ちょっとあせった。2時間でどれだけ楽しみながら理解してもらえるか・・不安になる。以前はこうなるとパニックで、難しく話してしまうのだった。最近は経験が多くなったので、全体の雰囲気で何となく満足か、不満足かが察知できるようになった。

 午前中は駒の動かし方の説明に時間がかかり、まずい雰囲気に入りそうだった。三ヶ月くらいかかるところを2時間でこなすのは、さすがに無理があるが、無理を承知での講座だった。それから体験コーナで、将棋を指してもらう。

  様子を見て、ミニトーナメントに入る。40名なので、山を5つ作って優勝者を5名出す。途中勝負が決まらないと、判定かジャンケンだ。今日将棋を覚えて、30分後に指して、一時間後に大会に参加する。強行突破入門教室である。

今日の手伝いは西田三段、阪上1級、藤原1級だった。

 午後からは少し落ち着いてきて、参加している子どもは全員、大盤の前に出てきてもらって一手詰めを解いてもらった。大盤に手が届かない子はイスに上ってもらう。不思議なもので、こういった参加型緊張感は子どもにはいいようで、駒の動かし方もままならない子どもでも、何故か解けるのだ。共鳴作用だろうか。

 将棋の入門教室はいろいろなやり方があるが、将棋に関する仕事の中でいちばん大変かもしれない。理屈でなくて、手掛かりもなくて、手ごたえも曖昧で、一歩間違えると白ける雰囲気の中で、こなすのはエネルギーが要るものだなあと思う。今日の体験で思ったのは、まだ肝心の急所の何かが足りないことだ。

 恐いながらも、参加者の本音が聞きたいものだ。

終わってみんなでラーメン桂に行く。

雷が鳴る前の不気味な夕景