今日は祝賀会の前日で、さすがに最後の準備の仕上げである。名札が足りないので他の事務用品も兼ねて買い物に逆瀬川に出る。

 こうやって動いている間に忘れ物がないか、確認作業をする。最近は毎年祝賀会を開いているが、常に弟子の活躍はみずものなので、期待はしても予定しているわけではない。また毎年、いろんな悩みや葛藤もあって、順風と思ったことは一度もない。

 頭を抱える素材は事欠かないが、一年のほんの一瞬だけ、弟子を持ってよかったなあと思うのである。ほとんどの日々はけじめもなくて、流動的で不安定できまぐれで、課題ばかり抱えてフラリフラリと暮らしている。

 弟子と向き合うのは自分の大きな仕事と思っている。師匠はそう思っていても、状況や環境、立場によって弟子からの見方は様々だろう。それもしょうがないことなのだ。私は弟子の上にいるわけでない。自分の動きは自分で決めたことなので、かなりな線でぐらつかないようにしたいと思っている。

 昔、私が田舎に帰ると必ず亡くなった祖母がテキテクと歩いてやってきてタバコを数個置いて行った。

 「そんなにしてもらわなくてもええから」と私が言うと「信雄、要らんかったら道端に捨てとけばええから。それじゃあな」と笑顔でスタスタと帰っていくのだった。このことが常に脳裏にあって、自分が行動するときは祖母の言葉を思い出すのだ。行動の動機で何も悩むことなく明快になった。単純でいい。

 一段落してマグドナルドに入る。おやつでついつい食べてしまう・・

 帰宅して、昨日から家に篭って勉強の来海3級と石川2級とで夕食にする。

 今日の泊まりは来海3級だけとなった。HIROから帰り、また最後の準備である。これだけ念を押してもポカが出るものなのである。荷物を整理しながら、ああこれが海外旅行とかならなあ・・つまらない空想をする。

 明日は安用寺六段、大石四段、澤田四段にとっても、いい祝賀会になりますように・・