昨日は(10月4日)午前中、伊丹日曜コースだった。土曜予定の運動会の振り替えが多かったらしく、欠席が多かった。11月29日(第5日曜)あたりに特別伊丹コースを作ろうかと思案中だ。

 全体では力がついているが、下の級の子が伸び悩んでいるようだ。終盤になって失速することが多い。玉を攻める、狩猟的な感覚が難しいみたいだ。特に入門から初級あたりの指導は、常に暗中模索状態だが、なかなか糸口がつかめない。やはり習い事なので継続が大事に思うのだが・・

 午後は受験者の保護者懇談だった。13時から1時間あまりづつで四組行なった。奨励会の受験は7名受験で2名合格だったが、いつも受験が終わってから結果に関わらず、今後のことを話し合うようにしている。それぞれに環境や事情が異なるのと、抱えている問題が違うので時間が足りないくらいだった。

 弟子を持つ意味は自分でもわかっていないような気もする。現実の課題や今後の日々の方針に目がいっているので、弟子を育てるという言葉は、大義名分のような気がするのだ。ひとりひとりの人生に関わっている、その重みは一緒に背負って行こうと思っているが、足並みが揃ったり崩れたり、常に流動的な面もある・・

 それぞれに与えられた厳しい状況や試練の中で奮闘する弟子の姿を(そうあってほしい願望もあるが?)観ていると、何かに挑戦して何かの壁を破ってほしいと思うのだ。他人と比較する問題ではない。自分の足元をしっかり固めて欲しいと願う。

 <2年前の今日=2007年10月5日は武田尾温泉を散策している。>

 昨日は奨励会の例会でもあった。佐和田4級が3級に昇級した。もともとスロースターターなのだが、奨励会の水があってきたようで、緩まずに走ってほしいものだ。佐和田3級は伊丹子ども教室の生徒だった。終盤の冴えが武器でその分序盤がヘタなのだがそこが課題だろうか。

 明日が平日でしかも試験期間のようで、宿泊組はなし。坪井3級と来海3級が来て棋譜調べをした。23時過ぎに解散した。来海3級は深夜バスで島根に帰り、坪井3級は熊本から出てきて、いよいよ大阪でのひとり暮らしに入る。

 私は自分も愛媛出身で、フェリーで奨励会に通っていたこともあるので、旅行者の気持ちは少しわかる。20歳で3級の頃だった。負けて帰るときの砂を噛むような味気なさと、田舎に帰ったとき将棋の知人や友人に「森、もう将棋を辞めて、母親のためにも働けよ」と言われて返す言葉もなくて、自分が情けないけど、踏ん張ったつもりでも将棋は勝てなかった。感情的なものは役に立たないのだ。

 普段から淡々と、日常的に黙々とノルマをこなしていくしかない。力んでもしょうがないのだ。自分を信じることも出来ないが、しっかり見据えて自分で堪えていくしかないと思う。

 全体では成績不振組と好調組に分かれたようだ。

<昨年の10月5日、伊丹子ども教室だった>

 夜、義妹から電話があって、義父の家に急ぐ。ラッキーのことで何か揉めていた様だった。何とか治まって帰る。トビオもクロもラッキーも、チビもそうだが老齢犬になって、いろんな事が生じているが、それは人間と同じである。人間さまの都合に関係なく、本人たちは好き勝手な面もあるのがいい。

 来海君を高速バス停まで送って、少々ぐったりしている妻とガストに行った。いろんなことがあった一日だった。