震災の日、今年は弟子ほぼ全員揃って、震災で亡くなった弟子の船越隆文君のアパートの跡地に行く。震災から15年経って、いろんな状況も変わっているが、忘れてはいけない記憶を刻む・・そんな時間だ。

 集合写真を撮ってから、船越隆文君の遺影にひとりずつお参りをする。いつもは棋士だけなので、奨励会の弟子が参加するのは初めてなのだ。船越君のこともこの跡地のことも、心に深く刻んでいてほしいと願う。

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 糸谷哲郎五段と大石直嗣四段

 山崎隆之七段は取材を受けている

 澤田真吾四段

  

 川崎大地三段

 安用寺孝功六段

 棋士メンバーは宝塚のゆずりは緑地での「震災、鎮魂の碑」に向かう。奨励会メンバーは家で一門研究会である。

 奥に見えるのはべガホール、増田裕司五段と川崎大地三段

 鎮魂の碑

 新年会の会場の「ホテル若水」に行く。

 数年前から毎年1月17日に一門新年会も開いている。

 将棋以外の趣味を話してもらう。澤田四段は?

 大石四段

 糸谷五段

 増田裕司六段

 野間俊克五段

 山崎七段

 安用寺六段

 今回の幹事だった川崎三段

 食事を終えて温泉に入る。増田六段、川崎三段は先に帰ることになった。

 おしゃれなようでわりと無造作?の山崎七段、エンジン全開を期待している。

 表情豊かで頼もしい貫禄が出てきた安用寺六段、

 なかなか渋い味わいの野間五段

 やさしい表情の糸谷五段、将棋はみんなが怖くなるくらい?強くなってほしい

 ふんわりとした仕草の大石四段、持ち前の感性で勝ち捲くってほしい

 お見合い写真か新入社員のような澤田四段、今年はよりいっそう大きな飛躍を期待したい。

 右手がホテル若水で、上に露天風呂もある。いつもの昼食の後は温泉でくつろぐ・・

 珍しいスナップ写真だ。この後私の家で将棋を指すことになったようだ。

 中国の劇団の宣伝らしい

 一門研究会、15名出席だった。四局指しトーナメントと十秒将棋トーナメントである。

 優勝、竹内三段、十秒将棋も竹内三段の勝ち。幸先のいいスタートでよかった。

 震災の日を終えて、また新しい一年が始まった。今の時代は価値観の多様性と言われるが、それは曖昧でごまかしの面もあるような気がする。生きていくうえで何が大切なのかを見極めるのは難しい・・自分を振り返っても自信は全く無い。

 自分の指す手は最善の手順ではないけれど、自分自身や物事にきちんと向き合って生きていく大切さを思う。どこかで心の痛みを持ち合わせていないと、生きる切なさや、けなげさは生まれないのかもしれない・・震災の日がくるたびに、冴えないながらも模索する・・