金太郎の左にあるのはマウスパッドで、右側は古い将棋盤だ。この堅い盤をかじろうとしている。金太郎の世界は、かじられるものとかじれないものに分かれるのだ。

 人間が当たり前と思っている常識は、いかに怪しいものか・・鳥が飛ぶ、このことだけを取ってみても、人間は真似をできない。人間は傲慢さを隠して生きているのだろうか。

 ようやく晴れ間が続いてほっとする。陽のぬくもりがうれしい。

 サーカスのような芸をしたので拍手すると、ヨウムはうれしくてアンコールするのだ。嘘のような本当の話だ。案外お調子者なのである。でもその気持ちわかる気もする。誉められて悪いことはない。

 金太郎は自分のやりたいことを止められると、文句をいいに来る。噛むのだ・・しかしこれは私の幼い頃と同じ行動なのである。

 これも歌舞伎役者かサーカスの芸人か、様になっている。しかし実際はケージに入れようと私が追っかけて、金太郎が逃げ回っているシーンなのだ。上に逃げると掴まえるのが大変なのは直ぐに学習した。

 こちらも智恵を使って、掴まえてもすぐにはケージに入れない。もう少し遊ばしておくのだ。それからピーナツを見せて静かに入れる。ワイロ作戦だ。残念ながらワイロに弱い金太郎はあっけない・・

☆今回再版の本です。

 実業の日本社刊

 創元社刊

 ☆久保利明棋王が羽生王将を4-2で破り王将を獲得して二冠となった。