土曜の日記 9月10日

◎土曜コース 土曜教室 三段リーグ最終戦

 何でも興味を示す金太郎、何でもかじって壊す。

 午前中は土曜コースだった。30名の出席で満員だが、小さな子どもが多いので何とかこなせる。この日も私が指導をする。膝が痛くて正座が出来ないのだが、あぐらをかくと盤が遠くて困る・・それでも将棋を指していると気分も落ち着くのだ・・

 少々騒がしい様子だったが、指導をしていると聞えてこなくなるので、ふと気づいてびっくりすることがある。私の頭は子ども達の将棋の上達法がしめていて、できればマナーや態度は無難に自主的にこなしてほしいのだ・・

 大きな声で叱ることはあっても、基本的に私は人を叱るのは苦手である。たいてい何とかしたい思いから激しくなることはあっても、ただ怒鳴ったりするのは無意味と思っている。集中させるように仕向けるのも指導の側の大きな課題である・・

 初めは正座でしゃべらない・・そこからスタートするのだが、今の子どもの傾向として、自分のことを説明するような?ひとりごとのようなおしゃべりが多いかもしれない。黙ることができるだけで、ワンランクアップするのだが・・相手でなくて、内に向かって(自分との戦い)戦う精神が足りない気がする・・

 午後からは土曜教室だった。久し振りのTさんも出席でにぎやかだった。やはり指導のときあぐらなので四面指しのとき、将棋盤が大きく感じる。

 平手の指導も増えているが、昔、関西将棋会館でやっていたのが「土曜実戦教室」だった。本間六段とコンビでやったのだが平手オンーの教室で内容はよかったのだが?経営センスがなくてシステムが悪くて?赤字だった。当時は経済観念が薄かったので、やる楽しさがメインだった。でもこの経験が大きくて、トータルでは大きなプラスになったと思っている。

 体を動かし身銭を切って(厳しく)覚えるのが世の中だろうか?

  夕方遅くに東京での三段リーグの最終戦の結果報告の電話が入る・・西田三段1-1、千田三段1-1だが、普段は鋼のように気丈な千田三段が泣きそうな声だったのでピンときた・・今回の三段リーグは大混戦で状況が全部把握できていなかった。最近は気になっても途中を見ないよにしている。三段リーグはみんなそれぞれ踏ん張っているので、どうこう言えないのだ・・

 「二局目は昇段戦だったのですが・・」千田三段のそのひと言で無念さが伝わってくる。

 その後は何と声をかけたのか覚えていないが、残念である・・でもいちばん堪えているのは本人だから、私の方は気持ちを切り替えないといけない・・そう思ってお母さんにも電話をした。

 西田三段の後半の連勝は迫力があった。呆気にとられる快進撃だったが、その鬼のような勢いを来期も発揮してほしい。

 弟子のことでは今の全体の状況は師匠としてかなりつらいのが本音である。あれこれあって自分自身にも腸が煮えくり返る?口惜しい思いもあるが、口に出すのは虚しいものがある。弟子の成績結果は、実際は私の骨身にこたえる・・それだけはしょうがない。もっとも影響されないように、自分の仕事を全うするしかないのだが・・

 耐えて反撃の機会を待つ、村山聖九段の辛抱を思う・・私は世の中は思うようにままならないのが前提で生きているので、少々のことでめげられないのだが、冷静に分析して状況を打開するコツコツと前向きな気持ちをなくさにようにしたい・・日々その繰り返しである。

 竹内三段も1-1-だった。来期からの奮起を期待したい。弟子を信じるのは師匠の役目である・・確信している。

 

 一緒に更新したかったが、日曜日の日記は書けなかった。