トビオはかなり回復した。スープのようにした餌を、噛めないが舌でなめつくすように食べる。もともと食に関しては強欲だったのである。そして立っているときの足元もふらつかなくなった‥

 クロと一緒のサークルから部屋に連れてきて籠の中にいれて、入院のようにしたのがよかった。そしてずっと一緒にそばにいるのがいいようだ。もともと甘えん坊でさみしがりのせいだろう。目が不自由になって、耳も聞こえなくなって、唯一の楽しみの食が細っていたのだ‥

 パグの特徴だろうか、昔からマイペースで、他の犬にいたずらはするが干渉はしない。されてもあまり怒らないのも特徴だ。だから道を散歩していても、小さい犬が苦手で、大きな犬にはむしろすり寄っていくので、こちらがヒヤヒヤした。

 トビオはペットショップの人が絶賛で「血統も何から何までいい犬です。自信を持ってお奨めします」その通り、パグの特徴をそのまま持って生まれたような感じだった。

 外に向かって吠えたのは、何やらカーテンか何かの影で、それ以外はない。そのくせにラッキーやにわとりなどにちょっかいをだして反撃されていた。いつも堂々としていて存在感がある。

 子犬の頃にしつけ教室があって参加したのだが、リードをはずして飼い主のところに戻る訓練のとき、まっしぐらに私のところでなくて、餌を持った人のところに走っていって、みんなに苦笑された。今は金太郎の時代?だが、かってはトビオが王様だった。

「チャララララ、クシャン」だみ声で歌う。私の真似をしているのだが、わざとしている節もある。昼間は庭に面してケージを置いているのだが、スズメが来ると「メシメシ、チョーダイ」とか友人を誘うそぶりを見せる。でもそれじゃあ友達ができないよ・・

 いつもの遊び部屋に布団があったり、炬燵を置いていると、金太郎は怖がって(慎重なのだ)決して近づかない。そしていつもの慣れた場所で遊ぶ。youtubeを見ていてもヨウムはとっても神経質のようだ。

 プリンターの中に入って、蓋をバタンバタンと開け閉めするので叱るがやめない。仕方なくプリンターの上の中に閉じ込めて暗くする。こういうときに手を持っていくときつく噛まれてしまう。そのときカーテンのような布でごまかす。

 集中力と執念があるようだ。だからケージのカギを開けてしまう、ヨウムは脱走の名人なのだ。

 トビオの世話や金太郎と遊ぶ合間に詰将棋を作ったり、テキストを作成する。

 園田のネット競馬は今年はエンジンがかからない‥やはり現地に行きたいものだ‥なかなか行けない‥そういえば私はそろそろ還暦なので(あまりうれしくない、昔の感覚だと10年先だ)希望を聞かれて、弟子と一緒に園田競馬観戦と言った。実現するだろうか?