犬の散歩やジョギングなど、朝の光景が見られる。

近くにきれいな教会が見えたので、電車道を渡る。朝の光線がきれいだ。

 このあたりからカジュミエシュ地区になるらしい。川沿いの犬の散歩のおばちゃんに笑顔で挨拶される。大きな犬だったが、怖くはなかった。

 公団のようなアパートが並んでいた。朝の仕事に出かける大きな男たちが話をしていた。道は車の駐車がびっしりである。近所の人同士の朝の挨拶も見られた。私はおそらく奇妙な外国人?だろうか。

 ここにも教会があった。石畳を歩いていると悪くない‥時間である。

どこから歩いてきたのを覚えながら散策する。どこを見ても斬新な風景だった。人間には土着のタテ型と放浪のとヨコ型があるが、私は素材はヨコ型で現実はタテ型だろうか・・

 路面電車が通る道は分かりやすかったので、さすがに迷子にならなかった。

 きれいな街並みが広がる。しかし歴史的には厳しい時代を乗り越えてきているのだ。

絵になる風景がいっぱいある。

 夢の中の世界のようだ。

 街の一日の暮らしが始まる時間だ。

 円は幾何学的な強調の存在感がある。リズミカルな動きを演出する。

 長い車両の色彩豊かなバスもいっぱい走っている。

 街には鳩がいっぱいいた。鳩の仲間が芝生に集まってくつろいでいた。

 朝食は7時からなので、高田六段と「将棋を世界に広める会」の三名の方が2階のレストランに集まる。ちょうど程よいくつろぎの時間にもなって、あれこれ話をさせてもらうのも毎日楽しみだった。

 何度か見かけた犬。私の顔まで寄ってきてペロリとされた。お人形さんのような犬だった。

 この日はヨーロッパ選手権(ESC)世界選手権(WOSC)の三回戦まであった。持ち時間も増えてじっくり戦うシステムのようである。前日も真剣だが、少し度合いが違って見えた‥

 チェスと同じように、対局しながら棋譜をつける人もいる。前回の大会はもっと棋譜をつける人が多かったようだ。終わってからの感想戦も静かな口調で行うのが印象的だった。少しでも声が大きくなると、一斉ににらまれる?こういう雰囲気はいいなあと思う。

 日本でも活躍のカロリーナさんも参加している。

 午前中に一局で、昼食休憩の後で、午後から二局夕方まで行う。会場を見て回ったが、想像以上にレベルが上がっていると思った。もちろん級位者の人の参加もあるが、ひたむきに指しているので、違和感がない。それもいいところだと思う。

 全体に序盤はうまくないが、中盤からは一手一手ていねいに指すのが特徴だ。勝負を戦うと同時に、将棋を味わっている雰囲気がいい‥勝ち負けだけに振り回されない‥楽しみ方がうまいのかもしれない。同時に棋力が上がって行く要素もいっぱいある。鍛える場が少し足りない‥これが課題だろうか。

 この少年は愛嬌があって人気者だったが、決してはしゃがないのもいい。子ども教室の子ども達にも見習ってほしいものだ‥棋力はこれから鍛えがいがある・・

会場を見て回りながら、出場者以外の指導対局もときどきあった。もっと指導したかったが・・会場が手狭なので、指導対局の場所がなかったらしい。

 会場が日本美術、技術センター「マンガ館」なので、レストランも和食が多かった。この日は天ぷらうどんを食べた。七味がほしかった?

 地下の会場内を映すテレビモニター

 指導対局、二枚落ち戦

 高田六段の指導対局。真ん中の少年は前日に私が指導したが、とにかくじっくり戦う姿勢が良い。いいスタンスで将棋に取り組んでいると思う。

 今回の参加棋士の高田六段、北尾まどか女流初段らで一緒に色紙を書く。私の詰将棋はほぼ全部こちらにきて作ったものだ。

 私の指導対局

 平手の指導からで、この局面で4五飛、同銀、6五桂で苦戦になる。早見えでとってもセンスがよくて腕力もある人だったが、段級は不明とのこと、チェスの強豪の気がした。

 19時からは「どうぶつ将棋」と「きょうと将棋」の大会があった。こちらも真剣に指すので、厳粛な雰囲気だった。どちらの将棋もかなり研究している節もあった。恐るべしである・・私はどちらも自信がない。ヨーロッパではゲームに関しての楽しみ方が本格的なのだろう。

終わってから、街に出かける。KさんとNさんの2台の車に分乗して食事に出かけた。夕食抜きの戦いなのだ‥私は会期中、食欲旺盛だったのでおなかがもたない‥ビールが飲みやすくておいしかった。

 日本からの参加のTさんと香港から参加の強豪Kさんらで[きょうと将棋]が始まった。リレー将棋も得意で、大会の後の夜も毎日らしい。やや騒がしいのでヒヤヒヤするが?ここまでくると正真正銘の将棋三昧の日々である。