山口県萩市 城跡の海岸にて

 

 今日は「一門研究会」で16名参加だった。久し振りに増田五段が参加したので、安心して見ていられる。始めに連絡事項を話して、手合いを付けて対局開始。

 10時半すぎに「めふ乃寄席」に行く。回を重ねて第36回、ピピアめふ6階和風ホールにて開かれる。朝席は11時開演だが、その前に林家染左、桂阿か枝、林家竹丸さんらレギュラー3名による「開演前座談会」があった。これは本音のトークみたいで?味があっていつも面白い。見事な阿吽の呼吸である。それから染左さん「看板の一」阿か枝さん「七度狐」竹丸さん「まんじゅう恐い」の三席があった。

 今日はゲストも交えた昼席(午後2時開演)もあったが、それは見れなくて残念だった。

 昼食を済ませて帰宅する。しばらく昼寝をする。2時半から最後の「奨励会受験者懇親会」があった。これで全員終わったが、阿吽の呼吸には遠いものもあったかもしれない。

 私の場合は師匠に入門したときも(会社をやめるときも)親には一切話をしていなくて独断だった。奨励会に入ってからも、将棋のことは全く話していなかったが、人伝には成績などを聞いていたようだ。「信雄を信じているから」人にはそう言っていたらしい。一度言い出すと聞かない性格を知っているので、あきらめていたのだろう。失うもののない強みかもしれないが、他の道に進む保険をかける考えは全くなかった。将棋がダメなら何か仕事をして食っていくしかないから同じなのだ。

 それは今も似たような心持でいて、いざとなったら働ける間は仕事を探すしかないと思っている。村山聖にもこんな風な弱気で?無謀な考えがあって、お互いに悲観的なものを持っているのは似ていた。決して一生、将棋でまっとうできる安易な気持ちではなかった。世の中で淘汰されればしょうがないのである。

 帰宅すると「一門研究会」はほぼ終わっていて、Y2級が大石三段に3-1で初優勝だった。大石三段は昨日東京での三段リーグで連敗して、帰阪しての参加だったが、こういう波のときもある。踏ん張りどころである。Aクラスの同率決戦は増田五段と竹内1級で、逆転で竹内1級の勝ち。増田五段が来てくれると、研究会に重みが増す。弟弟子のなかに飛び込んでくれる気持ちがうれしい。終わりの頃に、騒がしくなったので「うるさい!」と怒鳴る。余裕のない師匠の心、弟子知らずで、これから先、大丈夫かいなと不安を覚える。真剣に取り組む、それしかないことが何故わからないのだろう。つらくなる。

 全員帰ってから、またピピアめふに行き、宝塚映画祭「サザエさんの脱線奥様」を見る。底抜けに明るいサザエさんと、昔懐かしい喜劇役者勢ぞろい、モノクロで見る昔の風景、面白かった。宝塚ロケもあるので、興味もわく。

 今日は寄席と映画で、のんびりした空気を吸えてよかった。弱音を吐かないように、明日も宝塚映画祭に行くことにした。