私の師匠の故南口繁一九段のお墓参りに行った。南口先生の弟弟子の木下晃七段、私の兄弟子の中尾修六段、滝誠一郎七段、弟弟子の野間俊克五段、私の弟子の増田裕司五段のメンバーだった。
数ヶ月前に兄弟子の滝七段から連絡を受けて、南口先生のご子息に連絡を取って教えてもらった。以前にもお願いしていたのだが、そのまま宙に浮いていたので、今回初めて師匠のお墓参りが実現して、ほっとした。
お墓参りの最後に記念撮影をする。師匠の大きな声と笑顔が浮かんできた。南口先生は賑やかな雰囲気が好きだったので、喜んでいただけたと思う。
それぞれの思いで師匠の話をしていると、時間が遡って過去が懐かしい感じになった。
近くの店で献杯して昼食にした。それからあれこれと談笑する。一門の集まりは珍しいので、これからたまに開こうか・・という話になった。
食事の後は近鉄の「山田川駅」前で、喫茶店に入る。話題は尽きない。こういう場が大事なのだろうなあとあらためて思った。
この顔ぶれでは競輪ツアーと間違えそうだ?
解散して、私は兄弟子の滝七段と鶴橋に戻り、界隈の散策に付き合う。このあたりは兄弟子が育ったところで、以前にも付き合ったことがある。
近くの酒屋さんに同級生がいたそうで、店に入り挨拶をしていた。雑然とした光景が続くのがいい。
スッポンもある店らしい。何とも古い名前の店だ。
下町の情緒あふれるシーンで、気持ちがなごむ。
日の出通り商店街
商店街を抜けて、たこ焼きを食べてから、「陸軍墓地」に向かう。
真田幸村の銅像。この辺は大阪の陣で激しい攻防があったところでもあるのだ。
大阪城につながっているとされている、真田の抜け穴。
陸軍墓地は人知れぬ場所にあり、日清、日露戦争で亡くなった軍人のお墓が数千ある。位によってお墓の大きさが違う。出身地もばらばらだった。
過去の歴史が蘇るようなお墓、こういった場所が何ヶ所にわかれてある。
滝七段は子どもの頃からこのあたりでよく遊んだそうだ。
「ウワッ」と驚く兄弟子の声がした。猫とばったり出会ったのだ。
感慨深くなってしまう光景だ。
桜の季節は花見の場所でもあるらしいが、「静かにしましょう」と書かれてあった。
陸軍墓地を出て小学生に出会う。
真田山公園のグランドでは、サッカー教室が開かれていた。休憩でベントに座り結構長く観ていた。
鶴橋に戻る
何とも賑やかな街の光景がいい。
焼肉には早いので、また喫茶店に入った。
時間が来て、やはりせっかくなので「鶴一」で焼肉を食べることになった。
食事を終えて、今日もほろ酔い気分で電車に乗った。
今日は一門で師匠のお墓参りが出来てよかった。