金曜日の日記 2月24日

 金曜日(2月24日)は「有段者研究会」だった。もともと月に1回一門研究会を開いていたのだが、奨励会の例会が土曜日が多くて、翌日にするのはどうも効果が薄くなってしまうので、別の平日に開くことになった‥現役の中学、高校生や下の級の弟子が参加しにくいが、年齢的にも今が勝負どころの世代が中心になっている・・

 今は少し前と比べても奨励会の壁が厚くて厳しい状況にあると思うが、何とか打開していってほしいものだ・・

 自分の奨励会時代を振りかえると、今よりははるかにおおらかな時代だったので、劣等生の自分でも運よくチャンスが与えられたのだろう・・私はおそらく30回くらいは退会の危機があったと思う。修羅場をくぐり抜けたというよりも、大きな偶然とかろうじての幸運とかすかな一念・・だった気がする。自分の力だけでとは思ったことがない。

 今の弟子よりもはるかに弱かったし、はるかに可能性も薄かった・・それを思うとどこかやりきれなさや、つらい気持ちと歯がゆい気持ち悔しい気持ちが混ざり合ったもどかしい気持ちになる。何とか結果を出してほしいものだ・・

 妻の風邪が回復に向かってきて、とにかく外に出る。

閉塞感があるほど、花の咲くリアルな美しさに見とれる。

 帰宅すると、金太郎へのプレゼントが送られてきていてうれしくなった‥

 みんな遅い昼食の時間だったので、プレゼントの品で記念撮影をする。左から藤原新三段、西田三段、竹内三段、石川二段である。奇数だったのでまだ対局中の弟子もいる。

 最近は金太郎の遊び道具も少しマンネリ化していたので、よかったな金太郎!

 22時ころに有段者研究会が終わり、金太郎を部屋に出す。本来ならネンネの時間なのだが・・

元気いっぱい飛び回って、それから私のメガネをはずして遊んでいる。

 今度は電気のスイッチを壊しにかかる。蓋をあけようとする。さすがに危ないので叱る。

 今度は将棋盤をかじっている。叱るとムキになるので、気をそらさせる・

 最後はいつもこうなる‥金太郎の爪がとがっていると痛いときもある。

 金太郎と遊ぶのは癒しの時間なのだろう・・ただし油断をすると下剋上をねらっているのが動物の本能だ?また短気な金太郎はやや我慢心が薄い‥またけっこう知恵者なのである・