教室のある日の土曜日の朝はあわただしい。

    トビオとクロの朝飯、スズメさんの餌、和室とリビングの片づけと掃除、それから子ども教室の準備(テーブル、将棋盤駒、成績表、テキストなど)も多い。その合間に金太郎を出すのだが、最近は素直に入ってくれるので助かる。

  金太郎は朝晩出すのだが、早寝早起きである。もっとも鳥は夜が明けると起きて、日が暮れると寝るものだ。

  夏休みと振り替えもあって満員だった。盤駒がぴったり全部使用である。こういうときは手合いをつけるのが大変だ。初めの頃はパニックになってあわてふためいていた。

 指導は藤原三段で補佐が上田1級だった。

 対局を見て回る。「しゃべると暑くなるから、おしゃべりしないように‥」変な理屈を出したので子ども達がクスクス笑うが、実際におしゃべり花盛りになると暑い‥将棋に集中‥願望はこれに尽きるのだ。

  昼間に息子が彼女と来て、近くの店に入る。元気そうで何よりだ‥

 午後はゆったりする。教室が崩れかけているが?満員にしようというエネルギーがわかない‥むしろ少数精鋭?でいいかと思ってしまう。本音は仕事を卒業して、気ままに暮らしたい‥ありえないこととわかっていてもチラリと浮かぶ。(WIN5で数千万稼げばいいのだな・)妄想の世界である。

  金太郎が悪かった。反抗期か下剋上をねらってか‥やや威張っているので睨みつける‥そうすると目を逸らし将棋盤を噛みに来た。反撃である。「きんちゃん、いいこやな」しょうがないのでご機嫌をとるのだった。お互いに妥協して終わる?

 暑いときはろくなことを考えないのかなあ‥