旅の仙人、水津英夫さんのパスポートをあずかっていて、写真の日付と照らし合わせたり、水津さんのお話を思い出していると懐かしい。今日は水津さんの友人の山崎さんが来られて、いろんな話であっという間に時間が過ぎた。

 手帳やパスポートで水津さんの遺したものをあらためて見直させてもらうと、過去の大きな時間の流れの中で、貴重な旅のストーリーを見せてもらっているようだった。この写真は外人の人に描いてもらった似顔絵のようだ。

イースター島のビザである。ときどきパスポートにもメモ書きされてある。盗難にあって再発行のパスポートもある。

 インドのビールのラベル。旅を通じての水津さんの知り合いは多い。楽しくて強烈な印象を与えていたと思う。人にも物にも分け隔てのない自由人だからファンが多いのだろう。

 2007年の予定が書き込まれてあった。やはり外国への旅だった。平成19年イタリー。イタリアに行く予定だったみたいだ。これからも水津さんを通じて、自分の生き方を探る旅になるような気がする。

 水津さんは強烈な存在だったが、これほど丁寧に生きた人はいないかもしれない。そんな風に思えるようになってきた。ごく自然な普通の人なのだ。まだまだ旅が続いているように思えてならない。水津さんを知る人は同じ様な思いなのだろうなあ・・亡くなった悲しみよりも、懐かしさがこみ上げるのだ。