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仙人帰宅する 11月8日 [旅の仙人]

ちゃんこ鍋を食べる、水津さん、和田さん、おいしそうだ。

 今日は11時にカマやんのヒゲの和田さんと、朝日会病院で待ち合わせていた。水津さんが自宅に帰るので、力持ちの助っ人が必要なのだ。病室に着くと、すでに和田さんが待っていたが「今日は何でしたかなあ?」あれれ、すっかり忘れているようだ。

 外出届けを出して、車で向かう。途中でちゃんこの店に立ち寄り昼食にする。水津さんがみんなにお礼に昼食を振舞う手筈だったのだが、これも忘れているようだ?水津さんは一日の初めはしょんぼりしているように見えるが、動いて話していると、帰る頃には顔色がよくなってくるのだ。

 仕切りがあって、立浪部屋に通される。いつも食欲の無い水津さんが、割ともりもり食べるのでほっとする。私も鍋は大好きで、楽しみにしていた。和田さんも「今日は風と雨が凄くて、空き缶回収は中止にしました」西成からは自転車で1時間ほどかかるらしいが、慣れたコースなのだ。

 店を出て家に向かう。4階の階段を上るのにひと苦労で、車を置きに行っていると、和田さんと妻の大きな声が聞こえてヒヤッとする。和田さんが背負って上っているのだが苦戦しているようだった。部屋に着いて、電気を付けて窓を開けてひと休みする。

 病院に持っていくシャツやセーターをあちこちの箪笥や引き出しから探し出す。どこに何があるかほぼ覚えてしまった。水津さんも、部屋の中のものを順番に整理していく。私が言われた通りに引っ張り出して点検してチェックした。手紙の束があって「ラブレターやなあ」和田さんが冷やかす。水津さんの目が輝いた。写真やフィルムの整理は大変そうで「もっと長生きするつもりやったからなあ」と言うと「水津さん、そんなこと言ったらあかん。バチがあたる」和田さんがやさしくもきつく激励する。「水津さん、今までもそう言いながら、元気ですよ」

 帰りは自力でゆっくり階段を下りて行った。和田さんがしきりに背負うことを言っても、水津さんはとりつくしまもない。帰りに堺名物の「くるみ餅」を食べる喫茶店に入る予定だったが、ちょうど休みだったので、病院のそばの喫茶店に立ち寄った。水津さんがごちそうしてくれた。

 病院に戻ると、水津さんは車椅子で詰め所に行き、報告する。そして帰るとき「今日は遠方から、長い時間ありがとうございました」律儀な水津さんは、毎回丁寧にお礼を言って頭をさげるので恐縮する。どんなときでも佇まいを崩さないのだ。和田さんも凄い馬力で自転車で帰っていった。

 今日の水津さんは、途中から次第に顔色が良くなってきて、帰る頃にはすっくと立ちあがるくらいだった。「脳に来て、ボケてきましたからなあ」と言いながら、旅の話の記憶は健在で、階段も自力で降り、食欲もあって、タフだった。少しユーモラスながら、きわどい場面に出くわすこともあるが、充実した時間を過ごせてよかった。

 夕方からめっきり冷え込みが厳しくなった。帰りの湾岸線は行きと違って風も治まりスンナリ走れた。

 夕食を済ませ、帰宅して、トビオトクロに餌をやってからすぐにバタンと居眠りしてしまう。

 目が覚めて、ネット中継のC級2組の順位戦を見る。片上五段、糸谷四段は勝ち。増田五段は遅くなりそうだった。ここ数日めまぐるしくて、あれよあれよと日々が過ぎて行く。合間にコツコツ仕事をしながら、何とかこなしているが、ノルマは常に危険水域かなあ・・人生に完璧な保証や安全はない、自分の呼吸で暮らしていくしかないのだろう。

追記 増田五段も勝ち、今日は門下三名全員勝ち。このままずっとこのパターンで行ってほしいものだ。


2006-11-07 23:59 

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