6月30日 今治に行く [日記]
6月30日
今治に行く
高校時代の恩師の越智先生の米寿のお祝いと、私の宝塚市特別賞のお祝いをしてもらった。四国中央市のA君の家の前に集合してバスで今治に向かう。
いつも瀬戸大橋で帰っているので、この今治尾道ルートは初めてである。来島海峡が目の前だ。
同窓会も兼ねていた‥私は高校時代は無口で愛想も何もなかった?
「森君、そんなに将棋が好きなら、棋士になったらどうや」越智先生に言われた言葉である。当時はアマ二段だったので「それは無理です」と答えたように思う‥
それから高校を卒業し就職し、自分が世の中でいかに役に立たないかを実感する。将来が不安になったときに、かすかな運で奨励会の試験を受けられることになった。
私はどこか当時の体験があるので、常に少々の後ろめたさを感じながら棋士の暮らしを送っている‥
そういういきさつがあるのと、それ以降もあれこれと親身になってもらったので、恩は言い尽くせない‥
「当時の話やがなあ。お前が内緒で学校を休んで将棋大会に出ていたのが、新聞に出て、学校で説明するのに困ったことがあったぞ‥」
実は高校卒業のときも、私が他の先生と揉めて卒業が危ういことがあって、そのときも助けてもらった。「森君、そがな意地をはらんと‥」
私が弟子を持って困ったっときは、すべてにおおらかな対応の越智先生の言葉が浮かんで来る‥
今治からの高速の風景は心地よかった。
年齢が増してくるごとに、故郷の同級生の存在のありがたさを思う。遠慮なく接せられるのがいいのだろうなあ‥
帰りは数人で駅まで見送ってもらった。ふと思い出したが、卒業して就職のときも駅まで見送ってくれたのがほぼ同じ仲間だったなあ‥
あれから47年経って同じシーンだなあ‥
松山で講演 6月29日土曜日 [日記]
6月29日土曜日
松山で講演
朝K君の車を待っていると,H君兄弟のお父さんが出勤途中でばったり出会う。以前にもあった気がする。こういう出会いはうれしい。
K君の車で待ち合わせの三島図書館に向かい、マイクロバスで20数名で松山に向かう。私も便乗させてもらった。
バス窓からの風景は普段よりも高い目線で面白い。私はついつい昔の名残のある風景に目が行く‥
松山に着いた。講演は午後からだったので、その間に道後温泉に行くことにした。
昨年愛媛新聞に掲載のエッセイを貼ってくれていた
ふと会場をみると女性が多いので、金太郎の出番だ?
聖の青春、村山聖についてのお話
質疑応答の時間で読書について話せた‥講演はいつもヒヤヒヤだが、一期一会と思て話すことにしている‥
高1のときの担任だった寺坂先生が来て下さった‥愛媛新聞のインタビューが終わりバスで四国中央市の図書館に戻る。
同級生らと打ち上げに行く。楽しい時間を過ごせてうれしかった。
関係者の皆さんありがとうございました。