今日は午前中、子ども日曜コースAだった。風邪などで出席はいつもより少なかったが、今日は指導が西田三段で手合いが阪上1級に任せて、私は子ども達の将棋の研究?にまわった。こんな風に初めからほぼ全員の将棋をチェックするのは初めてだったが、さすがにフラフラになる。

 

西田拓也三段の指導対局

 将棋を指すときに難しいのは、始めから平手戦だからである。平手の序盤は教えにくくて、入門から初級者の場合はてんでバラバラの序盤になりがちだ。概して大駒だけを動かすパターンが多い。いわば攻めっ気のある方が勝つケースが多いようだ。

 入門から初級の場合は、将棋は体験時間が必要で、少々のことは目をつむって、対局数を増やすのがいいような気がする。但し「一手詰め」の修練は必要だろう。

 初級から中級になると、「終盤力」が課題で、今日も見ていると、終盤に関しては級の実力の半分しかなくなるようである。例えば5級の子なら終盤に関してだと10級くらいになってしまう。だから初級から中級にかけて、どんどん勝ちだす子は終盤の実力が、逆に倍になっているようだ。例えば10級の子でも5級の終盤力になると、どんどん勢いが増すのだろう。

 序盤は本を読んだり、棋譜並べをしないと身につかない。また①玉を囲う②守りにも注意する③攻めと受けにメリハリがある、こうなってくると、将棋の型が出来始めるのだろう。しかし何と言っても、”覚えてから10級くらいになるまでの道程が難関である”頭でなくて、膚で何かを感じないと身につかないものがあるような気がする。

対局の姿勢を正すのは大きくて、集中力がなくなると、まず姿勢から崩れ始めるのである(他人事ではなくて、私にもあてはまる)

 終盤になると①玉を捕まえる能力②自分の玉の安全度を知る③判断力、であるが、わかりやすく言うと、ハンターみたいなものだろうか。将棋は序盤、中盤、終盤で駒の価値観が変わるのが厄介なのだ。

 初級の場合は特に、先ずは①駒をタダでとられない②相手のタダで取れる駒を取る③取られないように守る、初級のときは駒を取ったり取られたりの戦いがある。

終盤の泥試合、ここまで指せれば指運か?でも持ち駒が多すぎる子は「寄せのスピード」が課題だ。

  午後からは日曜コースBだった。こちらも出席は少なかったので、阪上1級が指導で、手合いが西田三段、私は子ども達の将棋をチェックした。日曜コースBは中級~上級なので、形がよくて姿勢もまずまずだが、早く指しすぎる傾向がある。持時間は15分切れ30秒だが、早い子は10分以上余している。

 カンのよさで素早いのもいいのだが、やはり勝負どころでは腰を据えたいものだ。将棋はどの局面でも、その状況にフィットした自然な手を選択するのがいいのだが、理屈はわかっていても、何がしかの偏りが出てしまうのだ・・

 阪上1級の指導対局より

姿勢はいいが次第に熱が入りだすと、駒があっちこっち向いてしまう。

昇級試験指導対局は持ち時間が20分切れ30秒になる。

子ども教室が終わってからひと休みして、夕食。湯豆腐の鍋だった。私は鍋が大好きで、おいしかった。

 その後でHIROに行く。今日は妻の競馬の結果は配当は低めだが、しっかり当たっていたようだ。りっぱな有段者で解説もなかなかである。私は次第に入門者に逆戻りしている?いや競馬で運を使わないように、弟子に回そうと思っているのである。勝ち運には限りがあって数少ないものだから、大事に使わないといけない。むなしい負け惜しみと聞えるが・・競馬も技術の要素が強いようでもある。

 大河ドラマの天地人を初めて見た。直江兼続は戦国時代の中でも私の好きな人物である。聡明さとまっすぐさ、日本の歴史上では珍しいキャラクターのように思う。