土曜教室 [日記]
今日は午前中子ども土曜コースだった。教室のある日はわりと早く起きて部屋の掃除や準備をする。7時の目覚ましで起きて8時過ぎに取り掛かる。子どもたちの成績のチェックや詰め将棋のプリントの点検、今日の成績表など細々した準備が意外に手間がかかる。
9時に阪上1級が来て、盤を出したりチェスクロックや詰め将棋の解答チェックなどをする。9時半にはほぼOKである。それから子ども達が来始める。10時10分までは詰め将棋のプリントをして、手合いを付ける。最近は一斉に対局をするようにしている。駒をきれいに並べる、姿勢をよくする、しゃべらない、ことなのだが、どこまで緊張感や集中力がもつかである。2時間我慢できるかどうかだが、ゆれ幅はあってもたいていは後半に崩れるようである。
今日も対局の合間に子ども達の対局の局面を撮ってみたが、いろいろ考えさせられるものがある。将棋は基本的に、それぞれに自分が集中して取り組まないとお手上げである。またうわべで教えるという形ができても、内容に本質のものが組み込まれていないと問題もある。
教えるというのは、ミスの指摘や最善を指摘するのでなくて、子ども達のわからないことが何かを探ることのように思う。将棋の指導は上手が思いっきり下手を負かすことでもないし、わざと負けることでもない。
私はもともと指導が苦手である。面倒くさがりでせっかちなので、待てないのだ。強いて言えば、番数をいっぱいこなして、実戦の体験から身につくものがいいように思う。教室ではそうもいかないので、凝縮してワンポイントを説明するのだが、やや無理もある。本来ならひとりひとり何局でもぶつかり稽古のように指導したい・・
子ども教室が終わり、午後は土曜教室である。こちらは四面指し指導だが、1時から5時までなのでわりとゆったりである。弟子の指導も含めて、指導が中心の教室だ。みんな手強いので終わる頃にはバテている。
終わってから居残り組はしばらく早指しで将棋を指すのが恒例だ。私はお客さんとお茶を飲みに行くのだが、今日は大石三段、藤原初段、阪上1級も一緒に連れて行った。奨励会の弟子はそれぞれに正念場を迎えていて、日々をどう過ごすか、どういう修業をするか、大きなテーマを抱えている。それぞれに背負ってる環境や状況が微妙に違うが、私も含めて小さな難破船に?乗りかかったようなものだ。
夕食後にグタリと一休みしてHIROに行った。明日も教室がある。自分の目の前にある課題に取り組んでいくよりないが、今は時代もめまぐるしくて、静かな間合いがとれないようである。それでもできるだけていねいに、自分の持っているテーマをこなしていくことが大切と思う。
モリノブ先生、こんばんは。終日の将棋教室、たいへんお疲れさまでした。
さて、こどもたちへのご指導は、
コミュニケーションの取り方も含めて、とても難しいと思います。
しかしながら、先生と奨励会会員の方がきっちりと運営される「教室」に
繰り返し、そして継続して過ごしていくことで、
こどもたちは少しずつ将棋と将棋を通じた物事への取組み方を、
学んでいくことができると思います。
先生の将棋教室を見学させていただくとき、いつもそのように感じます。
by ahiru (2009-01-25 01:05)
ahiru様
コメントのご返事遅くなりました。
子ども教室は課題が多くて、あれこれと悩んでいますが、指導側の自分のペースを守ることと、みんな公平にと心がけています。なかなか将棋のエネルギーや将棋の不思議な魅力ある世界を伝えるのは難しいですね。
将棋で熱気のある教室が目標です。
by モリノブ (2009-02-02 22:52)