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震災15年・・ [日記]

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 これは妻の頭に乗っている金太郎である。じっと乗っている間はいいのだが、ときどきでんぐり返ってしまうのだ。そのときは痛い。バラのとげのような足と口ばしが刺さるような感触だ。本人は至って悪気はない。

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 今日は午後から来客があった。U七段と編集者の人で、将棋教室などについての取材である。3時間あまりだった。話している間にむしろ自分の考えが明快になってきた。

 金太郎はその間、貝になっていた。

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 客人がいなくなって、金太郎を出すと遊び始めた。人見知りするわりに、最近は荒いときもある。私の頭に〇〇〇を平気でするし、叱ると逆に機嫌が悪くなる。パソコンのキーボードを常にねらっている(金太郎がいるときはキーボードを覆っている)ので。油断すると危ない。キーをつついて外すのだ。

 夕食を済ませて、妻が風邪気味でHIRO行きは中止にする。私もややバテ気味である。明日は特訓教室で、あさっては震災15年で、弟子の故船越隆文君の住んでいたアパートの跡地でみんなでお参りをして、それから一門新年会と一門研究会がある。

 毎年この時期は体調を崩してしまうことが多い。気持ちの流れが鬱の状態になりやすいのだ。

 船越君のことを知らない弟子が増えてきて、やはり知っていてほしい、忘れないでいてほしい、心に刻んでいてほしい、風化されないように・・そんな気持ちがますます強い。

 私が弟子に対する思いの源泉は震災で亡くなった船越君の存在が大きい。

 震災直後はもう二度と弟子は取らないと思った・・でも時間が経ってその逆の行動を選んだのは、弟子を取ってきちんと育てることがむしろ船越君の意志を大切にすることだ・・そう思ったのだ。現実は思うようにはいかないことだらけだが、自分が元気な間は師匠としての仕事を全うしたい。

 言葉だけでは無力さと虚しいものもあるが、弟子にはみんな奮起してほしい気持ちが強いのだ・・


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コメント 4

おじゃまま

金太郎君の爪がたったら、頭、痛いでしょうね〜。
もう15年になるのですね。そのあたりはひどかったことでしょう。
私は直撃を免れたので、あまり実感がないんです、すぐ近くなのに。
確かに家具などがめちゃくちゃになりましたが、家も人も無事でした。
実際に体験してしまった人とそうでない人では、思いの深さがまったく違います。
私も何度も、震災の直撃を受けた人たちをイライラさせてしまいました…。


by おじゃまま (2010-01-16 07:53) 

なおじ

あれから15年、赤ん坊だった娘が、今年高校受験です
多くの方が亡くなった日に、これまでの15年とこれからの生き方を考える機会として、少し立ち止まってみます

頭に止まらせるのであれば金太郎の爪の先をやすりで丸く研ぐとか、キャップを被せるとかしてみたら、いかがでしょうか ?
賢い鳥なので、アタマや肩でフンをしたらダメというのもスグに学習するでしょう
早期に覚えさすのが、いいと思います

by なおじ (2010-01-17 17:11) 

モリノブ

おじゃまま様
 金太郎の爪がたつと、バラのトゲのようです。
 震災のとき、私も東京で対局のため遠征していました。対局が終わって弟子の死を知らされて言葉を失ったのを今も覚えています。
 実体験していないのですが、受け止める重さは変わりないと思っています。
by モリノブ (2010-01-18 20:43) 

モリノブ

なおじ様
 15年の歳月をひしひしと感じます。自分の生き方をあらためて見つめなおす気持ちになっています。
 金太郎の爪を医者で切ってもらうのも可愛そうみたいです。やすりやキャップも考えて見ます。
 頭のフンは困りますね、運がつきそうですが?今は手をかむので「ダメ!}としつけている最中です。
 大変なのですがかわいいですね。
 
by モリノブ (2010-01-18 20:47) 

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