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浮き沈み [将棋教室]

 清荒神参道、カレーのおいしい喫茶店「えのぐ箱」のママさん手作りの手毬。震災で亡くなった私の弟子の船越隆文君も近所だったので、よく食事に来ていたそうだ。祈りがこもった様な手毬に見える・・

 

 今日は午前中、子ども土曜コースがあった。9月、10月は学校のイベントが多くて、割と少なめの19名だった。指導対局をしていると、子どもの疲れ具合が?わかる。毎年、この時期は少し集中力に欠けるような気がする。教室の最後に大盤で全員に次の一手を出題する。照れくさそうな子もいるが、答えるのが当たり前の雰囲気にしてしまうのがいい。初めの頃よりは正解が多くなった。例によって、私が大盤で解説を始めると、源さんが低い声で「ボボ、ボッボッ」と鳴き始める。

 午後は土曜教室で、今日は一酔斎さんのデビューで見学に来られた。もともと土曜教室を始めた頃は二,三人だったのでのんびりした雰囲気だった。ただ開いているという時期だったが、それはそれで味があった。今は数人のなじみのお客さんと子ども教室の卒業生、弟子などでメンバーも増えて、将棋を指すだけでなく、終わって雑談をする、憩いの場になった。あまり宣伝はしていないが、ほどほどなのがいい。

 夜は海鮮居酒屋「源ぺい」に行く。先日行っておいしかったので、二度目になる。寿司と焼き鳥を注文した。途中でお客が参加の「じゃんけんゲーム」があって、妻が勝ちアイスクリームをもらい私が食べた。平和な光景だが、店の生き残り合戦はつくづく厳しいと思う。この店も前は別の居酒屋だった。「隣が不動産の店舗に変わっている」妻がそうつぶやいて、また店が変わったのかと思ったが、よく見ると選挙事務所だった。

 今の時代は浮き沈みが激しくて、商売をするのも大変だ。客は変わり身が早くて、飽き性で、あっという間に見放される。明日をも知れぬ状況が常なのだ。こんな風に不安定で、どっしり構えて仕事ができないのは何故だろう?人それぞれが疑心暗鬼にならざるを得ない時代は、ちょっとさみしいものがある。


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kobecco

 お店をしていると、今日は売れたけど明日は大丈夫かなあ?
などといつも思うようです。嵐の中を一艘の小船で進むようなものだ
と商売をしていた父がよく言っていました。
by kobecco (2006-10-17 06:37) 

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