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秋の夜風 [日記]

身を寄せ合っている、モルモットの仲間たち

 

 今日は午前中子ども日曜コースAで、入門から初級向けの将棋教室だった。八枚落ちから六枚落ちくらいの手合いの子どもが中心だ。

 午後は日曜コースBの中級~上級で、飛香落ちから四枚落ちくらいの手合いになる。指導対局は一日で20局以上指すのだが、さすがに終わりごろはクタクタになる。それでも何らかの手ごたえを感じるときは、ほっとしてうれしくなる。横道に逸れだすと、叱りながらも、教え方が冴えないのかなあと疑心暗鬼になってしまうのだ。

 八枚落ちの手合いだと、玉を詰ます感覚さえ身につけば卒業なのだが、これがなかなか大変だ。上手の私の玉は、小屋の中を逃げ回るニワトリのようなものなのだが、なかなか捕まえるのは大変なのである。初めて指導対局で勝ったときは、さすがにどの子も嬉しそうである。私はわざと負けることはしないが、悪手を指したときは知らんふりをして、局面を元に戻すこともある。

 将棋は終盤力だとつくづく思う。棋力が低くても同じで、一手詰めを解けるのでなく、分るのが大事なのだ。頭で分ったつもりなのと、体で会得しているかどうかは全然違う。一手詰めを会得すれば、すでに入門から初級を卒業なのである。

 片づけをして、バタンと横になって、「笑点」を見る。ああ1週間が終わったのだなあとほっとする。ささやかな至福の時間はこんな瞬間なのだろうか。

 宝塚南口まで電車に乗って行き、「トンカツ」の店でトンカツ定食を食べる。また食後にアイスコーヒーがサービズで出たが、「ホットコーヒーが飲みたいけど、言えないね」妻と顔を見合わせ阿吽の呼吸。食事を終えると、途中で買い物をして、歩いて家まで帰る。そろそろ秋の夜風が冷たくなって、寒さを感じ始める季節になった。


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コメント 4

じん

一手詰めを体で会得する。
一見、簡単なようですが、難しいのだと実感しています。これはやはり、訓練でしか成し得ないのでしょうね。
私はそれ以前にウッカリ「ただ角」を治す薬がほしいです。(苦笑)
by じん (2006-10-15 22:55) 

A.H

>一手詰めを体で会得する。
 一手でも大切な手。プロならなおさら。プロ棋士の一言は重いです。
 質問ですが、実戦での長い詰めより簡単な詰めに近づけることは正しいことですか?(自分の王が即詰み出ない状態で自分が追い詰めであきらかに失敗する時)
 >「笑点」を見る。ああ1週間が終わったのだなあとほっとする
自分は将棋道場に行って見られるかどうかわかりませんが、笑点は好きです。これがないと不満で、笑点の仲間同士のののしり合い?は楽しいです。(私の好きな場面:山田君とたい平師匠の兼ね合い いや~んばかん(林家木久蔵師匠) ブラック団(本当に三人組?))
 備考:今日は少し見れました。
by A.H (2006-10-15 23:50) 

モリノブ

じん様
 体で会得するのは、コツコツした鍛錬でつかむものでしょうね。でも大袈裟でなくて、一日数分でも充分です。
 あっと驚くタダ駒のタダ取られは、相手の大駒の利きを数秒確認する習慣で防げます。将棋は相手の駒の存在を良く見ておくのが最大のコツかもしれません。
by モリノブ (2006-10-16 10:20) 

モリノブ

A.H様
 体で会得するとは、考えないでわかることですが、欲張らないで一手詰めからがいいですね。
 実戦は「「勝つこと」を意識して指すのがいいので、自玉に即詰みがなければ、必死をかける習性がいいですね。
 手数に関係なく、即詰みをねらうのは、自玉が必死をかけられているような、必然に迫られた場合です。これはシビアなほうがいいと思います。「一手勝つ」方針です。実際に切羽詰った勝負では、そんなものです。余裕があるとき、勝勢のときに案外ミスが出ます。
 笑点は見られないときもありますが、毎週楽しみです。ずっとペースを変えないのがいいですね。
by モリノブ (2006-10-16 10:30) 

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