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雲の中の青空 11月15日 [日記]

堺市民会館のそば、黒猫がいた

 今日は堺に行く日だった。朝日会病院に着いて、遅れて病室に入ると水津さんがいつもの様子と違っていた。表情は暗く、目が赤い。「どうしたんですか?」「いやちょうどよかった。いちばん話のしたい人がきてくれた」

 後で妻に聞くと、トイレの件で世話の人と揉めていたそうだ。よくみると右足に包帯が巻いてある。すぐに詰所に行って看護婦さんに聞くと、先週の金曜日につまずいて骨折したようだった。右足を牽引してあるので、トイレに自力で行けないのに水津さんは立ち上がろうとしたらしい。

 「水津さん、今は動いたらダメですよ」「ダメかね?」「治るまでじっとするよりないですね」「トイレに行くんですわ」「ベッドでするしかないですよ」結構頑固になっているが、気持ちは痛いほどわかる。

 「和歌山に行く途中、加太から友ヶ島の間で、ここの病院と同じ名前の旅館がありましてな。それが一泊百円だったのですわ」二度三度その話を繰り返す。昔の思い出なのだろう。

 少し憂鬱な気持ちで食事に出かけて病室に戻ると、水津さんが遅い食事の最中で、顔色はよくなっていた。話をしていくうちに次第に元気を取り戻すのがわかる。ほっとした。「水津さん、お食事は?」と看護婦さんが質問する。「食べ取りゃせんです」あれれと思い「今食べていましたよ」と私が答える。看護婦さんは笑顔で「食べないと体力が落ちますからね」水津さんはよくしゃべった。疲れるといけないので帰ることにする。

 「今週中にまた来ます」心細そうな水津さんに挨拶をして、病院を出た。妻はいつもより口が重かったが、自然のままに身を任せる水津さんと、一緒に過ごせる時間は貴重だ。

 ずっと気になっていた?KAIMASAさんのお店を訪ねることにした。堺市役所の向かいのビルで、すぐにわかった。挨拶しようと思ったら「森先生、こんにちわ」と初対面ながら先に素早く挨拶してもらう。「堺の道を教えてもらって助かっています」

 実際にKAIMASAさんに送っていただいたコースで、今は迷うことなく行けるようになったのだ。それまではいつも車線変更失敗で、苦戦の連続だった。「お忙しいときに、押しかけて来てすみません」「今度飛び駒会に寄せてもらいます」挨拶してから店を出た。

KAIMASAさん、飛び駒会は来られるときにお気軽にお越し下さい。

 湾岸線に乗った途端に、豪雨になった。橋の欄干からドサッと水が落ちてきたりする。水溜りもできて、スピードを落としゆっくり走る車が多いので、合わせる。おかげで帰宅すると、どっと疲れが出た。

 1,2時間は寝てしまっただろうか。寝ぼけながら夕食を済ませ、ダイエーに買い物に行く。頭もすっきりして、人の少ない夜の買い物はのんびりできた

堺にて、雲の中にひょっこり青空がのぞく

2006-11-14 23:38 

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