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中山寺に行く [写真日記]

 家で仕事をしていたが、天気もいいので、中山寺の梅を見に行くことにした。中山寺の山門の仁王。

梅林の入り口あたりに、お地蔵様が佇んでいる。

梅はまだまだだったが、ちらほら咲いていた。

中山観音を見るとほっとさせられる。

梅林を歩いて、もうぐったり。お茶屋さんで団子と甘酒、妻は抹茶を注文した。

正月に来たとき、藤内君が凶を引いたが、その後神戸の神社で、吉を引きなおしたそうだ。

私は線香の煙と、ローソクの灯が好きで、見ているだけで心が安らぐようだ。

中山寺、チベットみたいな華やかな絵である。

本堂の裏手から。

青空に沁みる鬼瓦

三田にある花山院への道の道標

中山寺の駅からの参道

 帰宅してぐったり昼寝をする。電話で目が覚めると、京都新聞の詰め将棋の原稿の催促だった。「あれ、まだでしたかね」「まだです。今日お願いします」寝ぼけながら、仕事を済ます。さっさとやればいいのだが、腰が重いのだ。

 ようやく新刊の原稿にメドがついてきて、ほっとしていると、同じ問題を出題してあるのに気づいた。機械的に仕事をこなしているが、私は勤勉なのか怠け者なのか自分でわからなくなることがある。

 夕刊を見ていると、長居公園でテントを強制撤去のニュースが出ていた。こういう問題は賛否両論があって、どちらも正しく、どちらも正しくないことがほとんどだ。意見を言うと必ず反論がある。大事なのは、事実を見極めることだと思う。いい悪いでなくて、真実は何かである。

 二十歳を過ぎたとき、私の知り合いの人が病気になったとき「真実を求めて生きていって下さい」という手紙をもらって、わかったようでいて意味がわからなかった。真実という言葉と、現実のギャップがあって、抽象的なものに感じたからだろう。それから直にその人は亡くなって、ずっとその言葉が心のどこかで引っ掛かっていたように思う。今もわからない。でも自分が相応の年齢になってきて、世の中は目先や表面の奥にあることだけに目を奪われないで、底に流れている真実を見る目が大切な気がする。漠然とだがそう思う。

人にやさしくない社会ほど、福祉を大切にとか、人類愛みたいなものを唱える。そういうものかもしれない。


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コメント 6

大分のおじさん

人間は勤勉で怠け者で激しくて優しくて崇高で卑小なものなのでしょう。
昔池波正太郎の「鬼平」に「人は悪いことをしながら良いこともするものだ」という意味のセリフがありました。

他人から言われた言葉で忘れられないものはありますね。僕は昔去っていった女性からの手紙の最後に「今のままのあなたでずっと変わらないでいて下さい」とまるで「二十二歳の別れ」のような言葉があり、心に残っています。ずるいことや嫌なことをしようとする自分に気づいた時、必ずその人の顔が浮かんできます。
by 大分のおじさん (2007-02-06 02:16) 

kobecco

 たくさんで固まってテントを貼れないと、三々五々だと以前事件があったように襲われたりするのではないかな?公園を利用しにくいということと、生きる場所がないという問題では重さが違うようにも思えるのだが・・・大阪府の行政は裏金問題ばかりでてきて冴えないです。
by kobecco (2007-02-06 06:13) 

mura

大阪市がテントを撤去。
誰も好き好んでテント生活をしている人はいないでしょう。
誕生したら誰でも必ず死ぬし、病気にもなり、いろんな災難に遭遇するのも宿命ですが、そうしたリスクの中で生きる喜び、幸福を求めてさまようのは人の常ですがね。
問題の根源は文明の利器と欲望の開放で便利になりすぎ、また日本の場合は特にですが、社会的なことを他人任せにしてしまい、すべてが映像の世界、他人事の世界で自分の問題、自分が遭遇するリスクとして実感できず共感しにくい、あるいは嫌なことはすぐ気をそらすことにあると思います。他人があてにならないことに危機感があまりないのが不思議です。自分で何とかなると思っているのか、それなら占いや保険に過剰に反応するのはどうしてでしょうか。
大阪だけじゃなく、日本人全体が幼児退行化しているような気がします。
by mura (2007-02-06 15:36) 

モリノブ

大分のおじさん様
 勤勉で怠け者、どきりとします。今は普通の目線で生きていくのが、何となく危なっかしい時代です。善にも悪にも、もう少し人間味があってほしいですね。

 忘れられない言葉は、数年経ってから、ふと思い出したりします。その言葉を自分が求めているのかもしれません。
by モリノブ (2007-02-06 18:48) 

モリノブ

kobecco様
 本音はイベントのときの見栄えでしょうね。どうして普段と違った姿を見せようとするのでしょうか。この精神が人の絆の薄っぺらさを生んでいるような気がします。西成に行くと、その反対の人情が見られますが、暮らしていくのはどこでも大変です。だからこそお互いにやさしさが大切なのにと思います。
by モリノブ (2007-02-06 18:53) 

モリノブ

mura様
 日本全体で、特に大人の幼児化が進んでいるような気もします。そして自分さえよければの精神がここまで浸透すると、無関心でいることが当たり前のようになっているのでしょうね。根は深いような気がします。嘘と見得は幼稚化の最たる現象のように思います。
by モリノブ (2007-02-06 18:58) 

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