特訓教室

　今日は午前中「日曜子どもコースＡＢ」を合同で一緒に行なう。１７名参加で、夏休みで欠席も多い中で、賑やかだった。相変わらず、おしゃべりしながら対局している子には、にらみを利かせるが、どうも仲良しリズムが抜けないようだ。いい面もあるが、やっぱり将棋盤に集中してほしいものだ。根競べである。

子ども教室の開始前、詰め将棋のプリントを解く

子ども日曜コースＡ．Ｂ

西田初段の指導対局、私も和室で三面指し指導対局をしている

　午後からは「夏休み特訓教室」でこちらも１６名参加だった。午前中とダブルの子もいたが、３時間みっちり指導対局のみの特訓をした。助手は西田初段、阪上３級、坪井５級で各三面指し、持ち時間は５分切れ３０秒（有段者は１０分）だった。２連敗すると手合いを下げて、２連勝なら手合いを上げるシステムにした。思っていたよりも厳しい指導で、七枚落ちから十枚落ちになって、泣きそうな子もいたが、特訓なのでしょうがない。トコトン手合いが下がると、どこかで勝てる手合いになる。

　普段よりも持ち時間が少ないのと、局数が多いのは上手に有利なのだ。将棋はなかなか勝てないもの、それを感じることと、頭でなくて体で将棋を指す体験がねらいだった。勝てなくて将棋を辞める？不安もあるが、様子を見ると、負けるのを楽しんでいるような感じだった。みんなで負ければ恐くない？

　子ども教室に通っていても、今は他のことでも忙しくて、普段、将棋を指す機会が少ないのがネックだ。勝つも負けるも、まずは番数をこなしてからのことなのだ。計算してみると、午後だけで私は指導対局を３６局指していた。

　終わってから一息ついて、先に帰った阪上３級には可愛そうだが、みんなでラーメンを食べに行くことにした。気になっている「彩華ラーメン」にいく。初めてだったが、最近は妻も私も脂っこいものは少ないので、おいしかった。繁盛する店とそうでない店の差は何なのだろう？この店は行列ができそうな店で、これぞ口コミなのだろうか。

夕方の怪しげな雲

　帰宅して「００７・カジノ・ロワイヤル」を見る。いつものパターンよりも刺激的で荒いストーリーだが、面白かった。カッコよさだけでなくて、人間味も取り入れたようだが、たくましいジェームスボンドだった。

　ＤＶＤを観ているときに、激しい雷雨で風もきつくなって、荒れ模様の天候だったみたいだ。もうすぐ「奨励会入会試験」もある。ことしは私の門下も三名のみの受験で、例年よりも穏やか？である。（ここ数年は７,８名受験で落ち着かなかった）

　弟子の夏休み研究会も終わり、お盆前後は研究会漬けだったが、プラスになるとかならないとかの問題ではなくて、弟子を預かるのは常に弟子との対決でもある。私は真摯に向き合っているつもりだが、成果や効果や結果は別物であり、シビアなものでもある。弟子も弟子の親も含めて、私の思いはほとんど伝わっていないことの方が多いのだが、世の中はそんなものである。

　私は自分のペースでいくしかないし、弟子達も最後は自分自身で選択していくしかない。私は何ものにも染まらないように心がけているが、弟子を何かに染めようという気持ちも毛頭ない。ただ狭い視野での考えに陥らないで、損得や身勝手さはできるだけ減らして、まっとうな精神で生きていってほしいと思う。抽象的で意味がわからないだろうなあ・・

　案山子を思い出す。師匠というのは案山子なのかなあ・・実際は役に立たないものである。

コメント 2

お盆休みは家内の実家から親戚の舞鶴に行きゆっくり休めました。
奨励会試験のときは子供たちも緊張するでしょうね。私が親でしたらよけいに緊張するかもしれません。厳しい修行は子供たちにとってプラスになると思います。
by 内藤 (2007-08-20 09:49) 

内藤様
　舞鶴も暑そうですね。ゆったりしたお盆休み・・いいですね。
　奨励会試験は、本人もそうですが、親や師匠も緊張します。一年間の結集なのですが、もっと門が広くてもいいのになあと思います。（どうせ出る門は狭いのだから）
　どんな結果でもプラスにしてほしいと願っています。
by モリノブ (2007-08-21 21:06)