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子ども教室 [将棋教室]

 

初めは姿勢がいいのだが?正座で、途中からはあぐらでもよい。立膝はダメ、おっちゃんみたいでみっともないぞ、と言う。

 今日は午前中、子ども土曜コースだった。始業式のところもあり出席は19名だったのだが、前回と比べても人数が少ないのに少し騒がしかった。今日も、私が手合いを付けて、大石三段と阪上3級に指導をさせたのだが、①大きな声で騒がしいのでなくて、ぽそりつぶやくような声が意外に気になる②目を離すと、将棋を指す姿勢が崩れて、集中力を欠いている子もいる③将棋は思ったとおり、終盤になると自分の段級よりもワンランク下がってしまう面がある。こんなところが気になった。

 

和室は四寸盤を使い、彫り駒を使用している。

大石三段三面指し、私よりもからい

 教室全体で、常に目を光らせていたが、叱りながらも、原因は何だろうと考えた。①沈黙や静けさに長くは耐えられないものがある(ひとりごとみたいにしゃべる)②将棋を指すことの楽しみよりも、将棋を指している楽しさで満足気味な傾向がある(欲がない)③家などで将棋を指す時間が少ない、指す相手がいない、他にやることがあって忙しい、などが理由と考えられる(あくまで私の考えだが)

 5、6級の対戦、まずまず形はできている。先手作戦負けだ。

 全部を克服するのは無理があるが、せめて、将棋教室に通っているときは、自分のできる範囲で、「将棋に目を向けて取り組む姿勢」へと思うのだ・・強くさせる、マナーをよくさせるということでなくて、将棋に没頭するのが楽しい、そんなモードに入ってくれればなあと思う。

18級~20級の対戦、危なっかしいなあ・・

15級~16級の対戦 、この局面から目を離すと先手が勝っていた!

 最後の大盤解説では全員指名するが、みんな一回は答えるのが当たり前のモードを作っている。強い弱いでなくて、自分の棋力で智恵を絞ればいいのだ。できうるならみんな10時間くらい特訓したいくらいだが、ともかく将棋が好きになって、他のことにもプラスになってほしいと願いたい。私は指導対局で番数をこなすだけは平気なのだ。

 教えるのは難しいもので、自分で力を伸ばさないといけない面と、上達しない、勝てないときに、何らかのアドバイスをするタイミングが問題だ。あれこれ考えていると、自分が何を伝えればいいのか、謎が深まるばかりなのだ。

将棋教室らしい、いい雰囲気だ、2,3級~二段の対戦

 午後からは「土曜教室」だった。今日は私は三面指し(普段は四面指し)だった。六枚落ち~二枚落ち~飛落ち、角落ち、香落ち、平手の対局だ。私はきちんと指すのがモットーなので、駒落ちも指していて楽しい。いい勝負の将棋が多いのもハリがあるものだ。ほのぼのとした鍛錬の教室?を目指している。

 終わってから喫茶店に行く。奨励会試験、近鉄将棋祭りや、森信雄杯将棋大会の話題だった。

 解散して、夕食を終えて、喫茶Hiroに行く。コーヒーを飲みながらおいしいケーキを食べる(滅多に食べなくなったのでひときわおいしく感じる)明日も「子ども教室日曜コースA、B」と「特訓コース」がある。

 H君兄弟とお父さんから電話があった。今日、広島の村山聖のお墓参りにいったのだ。村山家のご両親とも会って、村山聖の話を聞かせてもらったそうだ。心なしか声に活気がみなぎっているようでよかった。私自身も自分との葛藤もあるが、倒れるわけにはいかない、崩れるわけにはいかない、そう思ってひたすらよろけながらも歩くのをやめない、そんな自我の風景の日々である。


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コメント 6

95

駒が桝目の中にきちんと納まっていないのが気になります。ビシッと並ぶようになれば棋力はすぐにワンランクアップすると思うのですが。
by 95 (2007-09-01 22:53) 

ahiru

モリノブ先生、こんばんは。土曜教室お疲れさまでした。
95さんの桝目のご指摘、私も全く同感です。
うまくなると桝目にきちんと収まるのか、
桝目にきちんと収める気持ちがうまくさせるのか、
私にははっきりとはわかりませんが、
いずれにせよ大切な要件だと思います。
by ahiru (2007-09-01 23:35) 

モリノブ

95様
 枡目に目がいきませんでした。局面ばかり見て、あれれと見ていたのです。(どう教えるかを考えていました)
 ただ駒を桝目にきちんと入れるようになるのは、もう少し上の級みたいですね。
 また早い子は一手1秒なので、揃える暇がないのです。
 
by モリノブ (2007-09-02 00:38) 

モリノブ

ahiru様
 桝目にきちんと入れる、大事なことですね。うまくなるときちんと収めるのか、きちんと収めるとうまくなるのか、どちらも当たっているように思います。
 手付きもそうですが、将棋の不思議な一面ですね。
by モリノブ (2007-09-02 00:41) 

なんだか手つきやら駒の置き方について話がはずんでいるようですが。私もそんなとこまで見ていませんでした子供のころは。けれど大人になって将棋を再開して強くなりたいなーとあれこれ考えているうちにプロ棋士のきれいな手つきや駒の置き方にも注目するようになりました。
形から入るというのもとても大事なことで、私も2年前に少し高い将棋盤を買いなおし、丁寧に棋譜ならべをやるようになって将棋自体も少しずつ丁寧になってきた気がします。
アヒルさんの言うようにうまくなるとキチンと置けるのかそれとも逆なのかというのは、どちらもあたっているでしょうね。
丁寧に一手一手指すと、将棋も丁寧に、頭も整理されるものですね。より将棋を愛する気持ちがわいてくるようです。
by (2007-09-02 23:56) 

モリノブ

尚武帝 なお様
 将棋盤も駒も手付きも、形から入る、身が入ると形も出来る、どちらもその通りのように思います。
 どちらを教えるかは難しいですが、桝目にきちんと入れる、初めは出来るのですが途中から・・崩れるみたいです。強くなるときちんと桝目に入れる、これは手付きをみれば実力がわかるのと似ています。
 コメントの書き込み遅れがちですみません。
 
by モリノブ (2007-09-04 10:37) 

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