SSブログ

丹波~城下町柏原 [写真日記]

 

 今日はオフなので、ドライブに出かける。初めは「蕎麦巡り」で、三田から立杭の近くの「摂州三田蕎麦処 権二朗」に入る。私は天ざる、妻はざるそばを注文する。割と狭い店内だが、「今日はお客さんが多くて、蕎麦が品切れ寸前」とのことだった。初めに蕎麦茶と揚げ蕎麦が出てきた。チョボ髭を生やした店主さんは、やさしそうな方だった。

 もともと私は四国の生まれで、うどん一本だったが、最近になって蕎麦もおいしいなあと気がついたのだ。年齢もあるのだろう。蕎麦の店はこだわりの職人さんの店が多いので、面白そうだ。ここの蕎麦は細い面で灰緑色らしい(他のブログを見るとそう書いてあった)が、思ったよりも量は多かった。後で蕎麦湯が出てきたが、乳白色でスープのようだった。

 権二朗を出て、R176号線に出て、篠山方面に走る。確たる目的はないが、R176号線を走るのがお気に入りなのだ。イナロクと呼ぶらしいのだが、私はへそ曲がりなので、そう呼ばない。イチナナロクと呼ぶ。

 篠山を越えて、鐘ヶ崎トンネルを越えて「旧の鐘ヶ崎トンネルに行ってみようか」と妻の提案に同意する。新のトンネルを越えて脇道に入ると、すぐに旧の鐘ヶ崎トンネルがあった。その横に「明治のトンネル徒歩500メートル」と書いた立て札があったが、やめにする。寒かったのと、山道で人の居る気配もなくて気が乗らなかったのだ。私はこういうとき意気地がないのだ。このあたりに「鬼の架け橋」があるらしい。

 旧鐘ヶ崎トンネルを抜けると、静かな景色に出会う。新トンネルの開通でR176の道筋が変わり、廃墟に近いような喫茶店があった。どことなくさみしげな風景だった。新のR176号線に戻り走っていると、近くに廃墟があった。少しだけ立ち寄ってみることにする。秋の日差しにススキが揺れる。物悲しい気分になる。

 

 

 柏原に近くなったところで、また廃墟があった。少し先にコスモス畑があり、色濃く可憐なコスモスが揺れてきれいだった。

 柏原駅に着き、車を駐車場に入れて、散策することにした。昔、弟子を連れて「あまご村」にハイキングに行ったことがある。そのとき陶芸もして、みんな湯飲みなどを作った。そのとき山崎七段の作った入れ物が、大きくて丈夫なので、今は我が家のクロの水飲みとして君臨している。

 街を散策するのは二度目だが、城下町は整っていて、歩いていても飽きることがない。古い建物とモダンな建築が大事に残されているようだ。

 「写真を撮っているのですか?この辺りはいいでしょう。道が狭くて車が少ないのですよ。先日も警察の車が入って来て、身動き取れなくて困っていたので、助けてあげました」近くのお寺の門を撮っていると「どうぞお入り下さい」と堂内をわざわざ開けてもらって、案内された。最近は何故かこういう巡り会わせが多いのだ。「金箔で塗ってあります、相当古い年代のもあるのですよ」どうやらお寺の住職さんだったようだ。あれこれ説明してもらった。

 おさん最中の店で、最中を買う。ここは「おさん茂兵衛」の話の土地なのだ。駆け落ちのとき、くしゃみをしてしまって捕らえられたという、おさんの森もある。

 ちょうど秋の日差しが、斜め30度の写真に最適の光線となって、街を照らし始めていた。こういうときの風景にはうっとりする。ものがみな生き生きしてきて、自然のやさしいスポットライトを浴びるようなのだ。

☆アルバム「城下町 柏原」

やぐら

堂内に案内された

JR柏原駅

 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

飛び駒会買い物 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。