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和田山、朝来に行く [日記]

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 昨日は(6月15日月曜)兵庫県の朝来市方面に行く。和田山の古い街並みと朝来の古城や橋が目的だった。

 新しい車はまだ不慣れで、和田山ICを降りて、地図を見ようとITCレーンを出て左に曲がろうとしたとき、車がさっときて冷や汗をかいた。左スグが死角になっていたのだ。それから念をいれるようにした。車は離れているよりも、まじかが危ない。

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 和田山ICから竹田方面に走る。このお地蔵様が目立っていたので降りる。かなり年代モノだが、棟方志功さんの版画を思わせる色彩だった。

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 竹田の古い街並みに近づいたが、駐車場がなくて駅員の人に尋ねると「一日中でないなら、そこの奥の空いているところを使っていいですよ」親切に言っててもらって、感謝する。「寺町はそこをくぐっていけばいいよ。昼食はあったかプラザ」これも教えてもらう。

 あったかプラザで昼食、私はカレーうどんとおにぎり。妻がパンフレットを見つけてもってくる。竹田城跡に興味をそそられるが、山の上なので行けるかどうかわからない・・あとで教えてもらった。

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 線路の下の水路で、その横をくぐって道がある。情緒のある設定だ。写真を撮ろうとすると、むこうからもカメラを構えた人がいて、アレレである。

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 寺町通りの「花菖蒲まつり」開催中らしくて、観光客もいた。ショウブは真っ盛りでいちばんいい時期に来たようだ。静かで清楚な街の雰囲気がいい。

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 川にこのゴールドの鯉が泳いでいた

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 灯篭に子ども達の絵があって、なかなか味があった。うまい!

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 寺町を出て、踏み切りを超えて上町方面を散策する。懐かしい子ども?の雰囲気がよかった

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 古い家には、それぞれの表情がある。

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 夏真っ盛りのタチアオイが青空に似あう

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 今はやめたそうだが、酒蔵店、家の佇まいは毅然としている。

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 上町を散策していると、子どもの歓声が聞えてきた。駆けつけると、川で魚を手掴みしていた。ブラックバスもいて、「危ない魚で、小魚がみんな食べられてしまう」くわしい子どもがいて、追跡していた。

 水遊びのそばにはお母さんがいて「一日中、遊んでいるのですよ」見ると川にどっぷりつかっている子どももいた。昭和の子どもだ!

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 竹田の古い街並みの商店街、人通りは少ない。まばらである。

 駅に戻り、御礼を言ってから竹田城跡を目指すことにした。山の中の狭い道だが、何とか車で登れるらしい。「上まで行ったとき駐車場が少ないので、運が悪いと無理ですが」私たちを見て、決して歩いて上るのを奨められなかったのは、よほど頼りないせいだろうか・・

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 竹田城跡に着いた。幸い車はなかった。歩き始めて、安土城跡に似ているなあと思った。それもそのはずで、安土城や姫路城と同じ穴太積みと言われる石垣作りなのだ。次第にヨーロパの古城の雰囲気なのに驚いた。

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 まさに天空の城である。

”標高353,7メートル。但馬の守護大名、山名宗全が基礎を築き、太田垣氏が7代に渡り城主となった。信長の命による、秀吉の但馬征伐で1580年に落城した。最後の城主、赤松広秀が豪壮な石積みの城郭を整備したといわれている。”

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 城跡で記念撮影だが、白い雲と青空と緑豊かな山と美味しい空気・・

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 この穴太積みの石垣は400年経っても当時のままの威容を誇っている

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 360度のパノラマが広がっている

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 木陰でゆったりのカップルもいる

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 天守閣跡で、城跡のいちばん上である。はしごで上れるようになっている。

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 二の丸から天守閣跡のまわりの本殿につながる

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 天守閣跡につながる二の丸の入り口

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 日本でないような?おおらかな風景が広がる。こういう場所に来ると、ものの見かたが大きくなるようで、心の洗濯になるような気もする。

 人間同士のイヤなもの、うっとおしいもの、うんざりするものが、小さく見えて来て、自分の数少ない居場所を教えてくれるように思える・・

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 相撲の土俵と桟敷席がある、神社

 この頃から雲行きが怪しくなる。雨も降り出してきた。そのうちに大降りになってきて、迷ったが、やはり橋を見に行くことにした。いざとなれば車からだけでもいいか・・と思った。

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 神子畑鋳橋に着くころに雨が止んでくれた。まるで中国の屋根付き橋を訪ねたときのような風景だった。重厚な趣のある橋だった。

 かっての明延鉱山で採掘された鉱石の精錬、そこから輸送された「鉱石の道」そこで重要な橋だったらしい。

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 水墨画の世界が広がる自然の光景に、この橋の存在感がある

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 ムーセ旧居、ムーセハウス写真館。休館日だった。

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 廃墟があった。神子畑選鉱場跡である。少しだけ上ってみた・・こういったかって栄えた場所には、人の胸を打つ風景があるものだ。栄枯盛衰というか、人が暮らしてきた歴史の現実感である。情念みたいなものが立ち込めている・・

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 この線路沿いに登っていく・・(立ち入り禁止なので要注意)

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 セルフタイマーで撮る。この引き寄せられるような感性は何なのだろう・・理屈や言葉で言い表せない、不条理で悲しくも懐かしい、目には見えない世界の入り口である。これは全く意味を成さないと思うタイプにまっぷたつに分かれるかもしれない。

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 少しの好奇心とかすかに鬱屈した心に響く一日だった。忘れ去られるものの未練と、置き去りにされた空白感の中で、淡々と流れる歳月をヒシヒシと感じてしまう。

 


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コメント 2

mura

いい光景ですね。天空の城、360度のパノラマ、そして橋の数々。
そんなすばらしい情景に浸りエネルギー充電をしながら、森師匠から多くの子供に将棋の橋渡しをされている構図が浮かんできます。こちらは誰かに橋渡しというよりも、雑草に二酸化炭素を供給して育成し、それを刈り取るといった わけのわからない草との戦い(特にスギナ)の毎日です。
by mura (2009-06-16 20:47) 

モリノブ

mura様
 すでに?ご無沙汰しています。天空の城は日本と思えない風景でした。こういうところに来たかった・・そんな場所です。
 雑草はこの季節は果てしない育ち方をするでしょうね。体を動かすのはいいですね。ドライブばかりだと体がなまって横着になります。足元を整理するのが大事ですね。
by モリノブ (2009-06-26 00:09) 

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