将棋は歩から、弟子も歩から [日記]
「将棋は歩から、弟子も歩から」の講演
昨日の亀岡行きの疲れもあって、今朝はゆっくり寝てしまった。それから今日の仕事の講演の最終準備をする。と言ってもほとんどぶっつけ本番だ。むしろ妻が不安そうな表情だった。
混雑している清荒神の駅
早めの昼食を済ませ、大阪に向かう。少し早いので、会場まで歩いて行くことにした。中之島の界隈は、昔から写真を撮ったり散策したり、よく通ったところでもある。御堂筋を歩きながら、途中で会場のM物産ビルが肥後橋筋と間違えたのに気がついた。
日本銀行
大阪府庁前にある「日本銀行」のモニュメントを見ていると、外人さんが私と同じ様に撮りだした。中之島の界隈は川沿いにも面白いモニュメントがいっぱいあって、昔、モノクロ写真の題材によく散策したものだ。少し戻り、会場に向かう。
PM1:00に待ち合わせだったが、私は1時半開場で2時開始と思っていたら、1時開場で1時半開始だった。(危ない!冷や汗をかく)担当のSさんとMさんに迎えてもらって、控え室に入る。昨晩も今朝も開始時間を確認してこれだから心もとない。
応接室の窓から、丸ビルが見える
今日は「日本ユニシス関西支部人材育成セミナー、角度を変えた人材育成論」の第一部で「将棋は歩から、弟子も歩から」の講演がある。初めにお話があったときはびっくりしたが、趣旨を聞いてからわりとすんなりと了承した。まるまる90分話すのは、雑談ならいつも大丈夫だが、講演となると不安はある。妻の心配をよそに、私は呑気に構えていたが、さすがに前夜になって少々あわてた・・
講演の初めは、目の前の人の反応を見ながらだが、途中からは自分の世界にはまり、あまり聞く人の様子も見えなくなる。終わってから、つまらないことを言ってしまったかなあ、もう少しゆっくり話せばよかったかなあ、とかあれこれ悔いが残るのだった・・(昨日のコンサートでの李政美さんの丁寧な話し方を脳裏に描いていたが、当然無理である)話の内容はともかく、「将棋は歩から、弟子も歩から」まさにそうである。
私の講演が終わり、休憩を挟んで第二部「やる気について考える」日本ユニシス人材育成部長の南真由美氏のセミナーに参加させてもらった。大学の公開講座を思い出したが、(以前妻と一緒に参加したことがある)大きなスクリーンにパソコンの画面がアップされて、興味深い内容の話だった。コーチングという用語が出てきて、実際に隣の人と話をするのだが「森先生もどうぞ」と言われて加わった。こういうときは、そのことで自分もいっぺんに参加している意識が高まるみたいだ。
自分が普段から考えていることで疑問なことなど、理論的に説明できれればなあと思ったりする。弟子のことを考えながら、とっても参考になったセミナーだった。
終わってから挨拶をして、大阪まで歩いて帰る。小雨がぱらついていた。
阪急電車に乗って、ドアのそばに立ちながら、外を眺める。1月はあわただしい日々が続く。明日も対局だ。なかなかのんびりと過ごせないが、それなりの暮らしのペースを保つことが大切なのだろう。きょうは久しぶりに中之島を歩いて、懐かしかった・・
モリノブ先生、こんばんは。講演、お疲れさまでした。
人材育成に、異業種の方のお話を伺うことは、
とても大きな効果があると思います。
とくに一芸に打ち込まれた方のお話には、いつも引き込まれます。
そして、会社員もプロ意識を持たねばと、いつも思います。
「自分には一芸があるか。」と、自問する機会を得るだけでも、
とても大きなことだと思います。
by ahiru (2008-01-29 01:24)
将棋棋士のブログの更新をチェックします
by blog104 (2008-01-29 20:14)
ahiru様
講演は難しいですね。そもそも無理があるのは承知で引き受けていますが・・何でも体験です。
何がいいたいのか、普段はあまり深く分析していないので、こういうとき、逆に修業になります。でも他の世界を見るのはいいことですね。自問自答の機会が与えられるようです。
by モリノブ (2008-01-30 01:50)
森信雄様
先日はご講演ありがとうございました。
自分は、某銀行の関連会社でシステムエンジニアをしている者です。
教えることで、自分にも刺激になる。自分も教えられる。再認識する。
最善の策というのは基本的にはないもので、最善の案を練りだして、
突き進むしかない。でも突き進むからには責任を持って行うこと。
................教えることの難しさを改めて再認識いたしました。
先生(と呼ばせていただいてよろしいでしょうか?)のように
部下に親身になって、指導できるように心がけていきたいと思います。
重ね重ねありがとうございました。
by まえやま (2008-01-30 08:47)
まえやま様
コメントありがとうございます。講演が終わってからも不安もあったのですが、逆に自問自答するいい機会にもなりました。最善の策というのは基本的にないもので・・自ら体験して、練り出して進むしかないですね。
体全体で取り組むこと、これからもそうだと思います。
貴重なご感想、こちらこそありがとうございました。
by モリノブ (2008-01-30 12:32)