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第45回京滋職域団体戦 [日記]

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  昨日は(10月10日日曜)自宅では子ども日曜コースだったが、私は京都の「第45回京滋職域団体戦」の審判の仕事で早朝から京都に向かった。電車の中ではたいてい居眠りしているが、京都が近づいてくると風景がいいのでときどき車窓を眺める。

 昔は京都新聞社に近いところにあった師匠の家にまず立ち寄った。それから喫茶店でモーニングコーヒーをごちそうになり、会場に向かった。「〇〇さん、しばらく!あなたこの間の将棋は見事でしたな」「いやあ先生、出来すぎです」こんな感じで、いろんな人に声をかけたりかけられたりしていた。社交性満点で実際にお客さん相手は抜群で熱心だった。

 私はその横で愛想も何もなくて、ぶっきらぼうに突っ立っていた。大会が始まると京都新聞夕刊にに掲載する棋譜をチェックするのが私の仕事でもあった。師匠は会場を回りながら、とにか笑顔と大きな声でいろんな人に声をかけていたのが印象的だった。

 今は大会の参加人数も減少傾向で、時代の流れとはいっても申し訳ない気持ちもある。大袈裟でなくて400人から500人くらいの参加者がいた・・だから会場もふたつあった。そのぶん揉め事も多くて、あちこちで仲裁?したものだ。

 いつのまにか私が審判長で師匠のあとをついでいるが、師匠が今いたらどうだったろう・・師匠も弟子をいっぱい取ったが、弱い弟子も多くて(私もそのなかのひとりだった)でも天才でも何でもない(かけらもない)私が棋士になれたのは、師匠との縁がなければあり得なかった。

 師匠は病気で10年間寝たきりだったが、お見舞いに行くたびに力強く手を握られたのは忘れない。多分、村山聖も一度か二度くらい連れて行ったことがあると思う。

 歳月はいろんな環境を変える・・今は弟子の冴えなさに頭を抱える日々なのだが、自分はもっと冴えなかったことを思うと、みんな奮起してほしいと思うばかりである。自分の人生は地道に我慢強く自分で切り開くしかないのだ。そこが出発点で、素朴な気持ちを失ってほしくない・・

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  前の週に開催された団体戦は5人一組だが、職域の部は3名一組である。以前は5名一組だった。今日は連休の狭間ということもあって、参加は少なかったが、常連の人は多くて熱気ムンムンだった。トーナメントの決勝戦、準決勝戦以外は予選も含めて25分切れ負けなので、緊迫感がある。

 会場を見て回るとさすがに序盤中盤はハイペースのようだ。今は技術だけでなくて時間も戦いのひとつなのだ。こういうとき怖いのは切れ負け寸前のときである。将棋の内容も逆転逆転が多くなるかもしれない。

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 優勝は京都市役所で連覇である。おめでとうございます!準優勝は京都信用金庫だった。

 終ってから表彰式があった。私は優勝チームに京都府知事賞の賞状を読み上げ、盾を渡す。

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 終ってから会場を出る。夕景が見事だった。

 烏丸に出ていつもの雀荘に行く。兄弟子の中尾七段とOさん(元神戸新聞社の将棋担当で、つい最近、将棋が題材の小説で賞をもらった方だ)それから京都新聞社のSさんだった。結果は私は少し勝ちだった。

 電車に乗って帰宅する。少し混んでいたが、途中から座れた。0時前に家に着いた。


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